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short
6 ※

「ふぁっ……ぁ」


右手の方ではスムーズに、シャツの襟元のボタンを外して胸元をはだけさせる。

白いしなやかな肌と、赤い色の控えめな粒が二つ。

女とは違って柔らかさのない其処に、俺は高揚を抑えきれずに手を伸ばした。


「ひぁっ…!」


合わせた唇の隙間から漏れる嬌声。

左側の粒をこねるように指先で摘むと、依月の背が小さく跳ねた。触れた手から自然と伝わる胸の鼓動も、ドクドクと早鐘を打っている。

反応してくれるのが嬉しくて、俺は低く喉を鳴らした。


「…ん、惣…っ」


訴えるように名前を呼ぶ依月から一度唇を離し、その桃色に添えるように人差し指を立てる。

しー、と悪戯に囁くように言えば、やや困ったような顔をした依月は素直に口を噤んだ。騙くらかしているようだが、仕方ない。
酔っているとはいえ、あんなにあからさまに誘った依月が悪い、と思う。

内心で言い訳しつつ、俺は右手で胸元の粒を摘み、左手で依月の中心を布の上から刺激した。

口を閉じて声を抑える依月の素直さに、クスリと笑いが漏れる。


「…あんまり可愛い反応ばっかり、するなよ」
「……?」


濡れたチョコレート色の瞳がうるうると揺れる。

それに微笑みを返すと、俺は機嫌良く手の動きを再開した。


「ゃっ……」


布の上からでは飽き足らず、左手を布地の中へ滑り込ませると、声を抑えた依月が小さな悲鳴をあげた。

しっとりと濡れ、半分程形を作っていた中心に、更に直接的な刺激を与えていく。


「ぁっ…ふ、や……」
「…依月」
「っ、惣……」


抑えきれない喘ぎを漏らす依月の耳元で名前を囁くと、応えるよう震える声が俺の名前を呼んだ。

艶を含んだその声に、知らずにごくりと喉が鳴る。いちいち可愛らしい反応に、欲情が抑えきれない。


「……このままじゃ、下着、汚れるな」
「…っ」
「…脱ぐ?」


わざと口に出してそう問いかけてみると、とろりと蕩けた表情の依月はおずおずと頷いた。

たどたどしい指が下りてきて、ふと俺の手に触れる。


「……惣」
「ん?」
「…脱げない、よ」
「そうか?」


俺の手は今、布地の隙間から潜り込むようにして依月の中心に触れている。それが邪魔だと、困っているのだろう。

別にそれを避けて脱げない事はない、と思うのだが、酔いと快楽で手元がおぼつかないらしい依月には難しいのだろう。

やや困った様子で俺を見上げる依月に、俺はクスリと笑う。


「俺が脱がしてやろうか?」
「……うん」


素直に頷く依月が可愛くて、思わずまた唇の上にキスを落とした。


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