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俺様会長と無関心
5 ※

「…や、あんまっ、見ないで…」


目を細めて震える都を眺めている高雅に、都は戸惑って首を振った。

理由は分からないが、そんな風に彼に見つめられると躰が熱くなって心がざわざわとして…、おかしくなってしまいそうな気がする。

いやいやと首を振る都を宥めるように、高雅が眦に口付けを落とす。

羽根のように柔らかく軽いその感触に、都は小さく息を吐いた。無意識に固めていた、肩の力を抜く。


「奥に触れるぞ。…いいな?」
「…ん」


都が怖がらないよう、きちんと訊いてくれる高雅は、やはり優しいと思う。

おずおずと開いた脚の奥に手を伸ばしてきた高雅は、震える自身を通り越し、その更に後ろに触れた。

自分ですら触れた事のないその場所に、都はビクッと躰を揺らす。


「あっ…!?」
「都、大丈夫だ」
「…う、ん…」


驚いた都を宥めるように、高雅が囁く。

戸惑いが全て消える訳ではないが、高雅が大丈夫と言うのなら大丈夫なのだろう。都はこくんと頷いて、閉じてしまいそうになった脚を高雅が触れやすいようにまた開いた。

都の唾液で濡れた高雅の指が、都の蕾を確かめるようになぞる。その不思議な感触に戸惑いながらも、もぞもぞとくすぐったいような心地に首を振った。


「…ひぁっ…!?」


入り口確かめるようになぞっていた指が唐突に一本侵入してきて、都はまた驚いて声をあげた。


「あっ、高雅っ…!」


不安そうな瞳で、高雅を縋るように見上げる都。…都を戸惑わせているのは紛れもなく彼の筈なのだが、都が安息を求めるのは他でもなく彼だ。

震える都に、高雅は小さく息を吐いて彼の髪を優しく撫でてやる。


「…分かった。こっちに来て、俺の膝の上に乗ってろ、都。怖いなら抱き付いてていい」
「ん…」


都は頷いて、言われた通りにベッドに膝をついた高雅の腿の上に乗り上げた。

距離の近くなった彼の首に縋るように腕を回すと、再び高雅の指が後ろに触れる。


「…ひっ……ゃ」
「…痛いか?」
「あ、…ん、少しだけ…」


やや強引に入り込んできた彼の指は一本だけだが、やはり躰にとっては異物だ。

我慢出来ない程ではないが、ゆるりと高雅が指を動かす度に窮屈な痛みが襲う。


「…滑りが足りないか…。……、少し冷たいけど我慢しろよ」
「? …ひゃっ!」


呟いた高雅はベッドの脇から何かのボトルを取り出して、自分の指と都の後腔に液状の中身を引っ掛けた。

冷たいぬるぬるとした感触に、都は高雅の首に抱き付いた腕の力を強める。

滑り気のあるその液体を塗り込めると、高雅は三度都の中に指を入れてくる。


「はっ…ん」


違和感は相変わらずだったが、今度は引きつれるような痛みはない。


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あきゅろす。
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