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等価を捧げる 6 ※

ソールが『詩織としたい事リスト』の中にイラマチオを追加したなど知らない詩織は、頑張って奥まで銜え込んだソールの雄を舌を使って舐め上げていた。

慣れない行為に動揺してはいるものの、見よう見まねで先端を舌先でつついたり、根元を舐めあげたりと必死に頑張っている。


(ん……これ、なんか……)


次第にソールのものを口に銜えているという恍惚感に、頭がぽーっとしてくる。

同時に欲情に火が灯ったらしく、ゆるゆるともどかしく腰が揺れる。詩織にとっては無意識の仕草だったが、じっと相手を眺めるソールはクスリと笑った。


「詩織、腰が揺れてるよ」
「ふ…ぁ?」
「ヤらしいね…。俺の銜えて、興奮しちゃったんだ?」
「…!」


指摘されて初めてそれに気付いたが、確かに彼のものを口にしているという事に興奮していたのは事実で。

ハッとして思わず身を引こうとした詩織の後頭部を、ソールの手のひらがグイッと押さえつけた。


「駄目だよ、ホラ。続けて?」
「ん…っ、む」
「大丈夫。そんな風にイヤらしい詩織も、俺は大好きだよ」


クスッと、親譲りの異国的な美貌に妖しい笑みを乗せ、ソールは詩織の頭をやわやわと撫でた。

恥ずかしい事実を指摘されて涙目になっていた詩織だが、そんなソールに笑顔で促されると行為を続けない訳にもいかない。ゆる、と勝手に揺れてしまう腰を今度は頭の片隅で意識しながらも、それを止める事が出来ずに彼への奉仕を続けた。


「ん…む…」


頬を赤く染め上げ苦しそうにしながらも、ソールに舌を這わせ、時折拙く根元を吸い上げる行為にソールの昂ぶりも限界へ近付いてくる。

そのまま喉奥へ打ち付けてしまいたい衝動を抑えながら、ソールは微かに眉を寄せた。


「っ……」
「ん……、そーう、く…?」
「……そろそろ、出そうかも。このまま出してもいい?」
「ふぁ…っ?」


頬を撫でながらそう言うと、詩織は瞳を大きく見開いた。

初めてで口腔内に出されるのは、流石に抵抗があるだろうか。ソールとしては、出来ればやってもらいたいのだけれど。そう思っていると、やがて顔を上げた詩織は瞳だけで頷いた。


「…ホントにいいの?」
「ん……いぃ、よ」
「ありがとう。…それじゃあ、遠慮なく」
「ん…!」


動きの止まっていた口腔の中に、グッと一度だけ自身を押し込む。繰り返し打ち付けてしまいたい衝動を何とか抑え込み、必死に自身を銜えようとする詩織の姿を目に焼き付ける。


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