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等価を捧げる 5 ※

ソールに組み敷かれた詩織は、う…と怯んだが、ギュッと唇を噛み締めるとそっと自分を捉える腕を振りほどいた。

なにやら決心したらしい真剣な表情に、ソールは心得て一度彼の上から退く。そろそろと起き上がった詩織は、ソールの膝元に跪いた。

彼が何をしてくれるつもりなのかを察したソールは、嬉しそうに笑うと詩織の頭を撫でた。


「…銜えてくれるんだ?」
「……ん」


恥ずかしいのか小さく頷いてみせるだけだが、詩織は震えながらもソールのモノに手で触れた。

そう言えば、彼の方から積極的に触って貰った事はないなぁ、とソールはほくそ笑む。詩織がソールの元に跪いて、ソールのモノに触れている。その視覚だけで、欲情を煽るのには充分だ。

一方ソールに触れる詩織はというと、緊張と恥ずかしさで頭がパンクしそうになりながらも、相手を気持ち良くしてあげなくちゃという一心でパニックになるのを耐えていた。

異国の血筋が混ざっているからだろうか、成長途上の少年にしては立派過ぎるソレに改めて震えながら、こわごわと口を開く。


(う…おっきい……。こんなの、全部入るのかな……)


恐いという気持ち半分と、もう半分はこう、ムラムラとしてくるような興奮した気持ち。

ドキドキ暴れる鼓動を押さえながらも、詩織はひと思いにぱくりとソールの雄を銜えた。


「ん……」
「…っ」


一度で根元までを呑み込もうと思ったのに、思った以上にソールのものが大きくて上手くいかない。仕方なく喉元までを使って奥まで呑み込もうとすると、頭を撫でるソールが小さく笑った。


「あんまり無理をすると、咽せちゃうよ」
「……ん、むりふぁ…な」
「あ、あんま喋んないで……」


ソールを銜えたままで詩織が言葉を返そうとすると、微かに眉を寄せたソールが首を振る。

歯が当たったりして痛いのだろうか? それとも、それが快楽に繋がるのだろうか。ソールの表情だけではそれが読めない詩織は、後者であってくれると嬉しいのだけれどと声をあげようとした口を閉じる。無論、口には彼を銜えたままだが。

必死にソールを銜える詩織を見て、ソールの方も余裕ぶってはいられなくなった。この光景は、思っていた以上にクル。

呑み込まれた詩織の口腔内は柔らかくて温かく、ソールは本能的に動きそうな腰を必死の理性で押し止めていた。

銜えているだけでいっぱいいっぱいであろう今日の詩織に、無体な仕打ちをする事は出来ない。だが、あわよくば段々に慣らしていこうとは思う。今後の為にもだ。


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