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Dolce 6 ※

一本、二本と月代の指を呑み込む雪羽は、月代の首裏に腕を回して途切れ途切れに喘ぐ。


「んっ……や、ぁ」
「もう少し……」
「ひぁぁっ!」


ゆっくりと雪羽の腔を解しながら指を動かす月代は、震える雪羽を宥めるように囁きながら良く知った彼の場所を探り当てた。

もうすっかり月代を受け入れることを覚えている雪羽の躰は、その場所に触れられれば過敏に反応する。

ぐずぐずと力が抜けてその場に崩れていく雪羽の腰を支えると、月代はキッチンの床に腰を下ろした。

けれど可愛い恋人の躰を床の上に押し倒すような真似はせず、奥に差し入れる指は抜かないまま雪羽を自分の膝の上に座らせる。


「ひ……あっ」


差し入れた指の角度が変わったからか、雪羽が小さく喘ぎをあげた。

うっすらと涙の膜を張らせた玻璃色の瞳が月代を見つめ、縋るように再び両腕が肩に回される。

そのまま三本目の指を差し入れると、肩に回った腕にギュッと力が籠もる。


「…雪羽、ちゃんと力を抜いてろ」
「ふ、ぅ……」


囁きながら、腰を支える左腕で優しくその滑らかな背中を撫でる。

オリーブの香りが微かに香る後腔の中、三本の指をバラバラに動かす。きちんと、雪羽の場所を掠めるように、奥をしっかりと馴らすように。


「あっ、んぁっ……」


感じる度合いも苦痛から快楽へ変わりつつあるのか、耳元で聞こえる雪羽の声の質が変わる。

その蕩けたような艶を含む甘い声も、好きだ。

可愛い可愛い、雪羽。愛しい愛しい、恋人。

――早く、そのナカに入りたい。その熱を鼓動を、直に感じたい。


「雪羽……」
「ふ、ぁ、月代……」


抑えきれない、劣情を隠しきれない声色で囁くと、蕩けた躰がぴくりと震えた。

月代の肩に顔を埋め喘いでいた雪羽が、ゆっくりと顔を上げる。


「ん、もう……きて、いいよ」
「雪羽」
「…我慢、出来ないんじゃ…ないの?」


ふわ、と澄んだ玻璃色を綻ばせて笑うその表情の、なんと煽情的なことか。

月代が雪羽の具合を良く知っているように、いつの間にか雪羽も月代の限界をしっかり把握しているらしい。

ゆるりと溶けた腰を揺らし、月代を誘うように微笑んでみせる雪羽に、なけなしの理性もぷつりとふつ切れる。


「ぁっ……」


差し入れていた指を引き抜くと、思わず、といったように漏れる雪羽の甘く溶けた声。


「腰を、浮かせろ……」
「ん…」


耳元で低く囁くと、従順に頷いて言う通りに従う雪羽が愛おしい。

デザートよりもずっとずっと甘い、彼の躰に自分の熱を押し当てる。


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