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Dolce 5 ※

「あぁっ……!」


熱の集まった下腹ばかり攻めるのではなく、舌の上では胸の果実を転がして。

二箇所を容赦なく攻め立てれば、敏感な雪羽の絶頂はすぐそこだ。


「あっ、あ、……やっ、月代、もっ……」


自らの欲を押し当てた細い腰が、耐えきれないと言うように揺れる。

絶頂寸前で震える雪羽の熱の根元を押さえ、月代は紅梅の唇を歪めていつものように囁くのだ。


「……イきたいのならちゃんと、『おねだり』しないとな?」
「ふっ、ぁ、…もっ、お願い月代…っ、イかせてぇ…」


未だに胸元の粒を口に含む月代と目を合わせるように俯いて、甘えた声で従順に強請る雪羽。

その玻璃色はもうほとんど月代の与える快楽に溶けきっていて、月代はクスリと笑い声を漏らした。


「ん、イイコだ。……イッていい」
「ひ、あぁぁぁぁぁっ…!!」


カリ、と先端を軽く爪先で抉るようにして絶頂を促し、高い嬌声をあげながら達した雪羽の迸りを手のひらで受け止める。

滑った精を白い肌に塗り込めるように内腿をなぞると、絶頂の余韻に浸っていた雪羽がひく、と小さく震えた。


「あっ……」


月代の指先は、内腿を妖しくなぞって、今はまだ閉じたままの後腔へ。


「……せっかくキッチンなのだから、何かそれらしい物を使おうか」
「ふ、え……あっ」


つん、とまだ閉じたままの腔を指先でつつき、月代は雪羽から躰を離した。

戸惑う雪羽を余所に、近くの棚を開ける。


「…これなら、まさしく潤滑油になるか」
「あっ、ちょっ……」


笑いながら月代が取り出したのはオリーブオイルの瓶で、それを何に使うつもりか理解した雪羽は困ったように首を振った。


「えっ、そ、それ使うの…?」
「あぁ。別に躰に悪い物じゃないだろう?」
「そう、だろうけど……」


後腔を慣らすのに、食品を使われるのは初めてだ。

食べ物を粗末にするような真似をしていいのだろうかと戸惑う雪羽を見て微笑みながら、月代は手のひらの上にオリーブオイルを取った。


「ひゃ……」


ぺちゃ、と後腔に塗り込められる生温い滑った液体。ふわりと鼻孔をくすぐるオリーブの香りに、何とも言えない心地になるが、そんな戸惑いも奥に彼の指を差し入れられればふっ飛んでしまう。


「んっ……ふぅ」
「…ん、大丈夫か? 痛くはないか?」
「へい…き、…んっ」


いつもと違う潤滑油を使っているからか、気遣うように雪羽の玻璃を覗き込んでくる夜色の瞳。

やはり油だからか、思ったよりも滑りは良く、また温かいからかいつもよりも余計に快感を伝えている気がした。


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