Dolce 4 ※
「あっ……ん」
短く漏れる嬌声に、また興奮を煽られる。
敏感な果実を甘噛みし、もう片方は指先でこねるように刺激を与えていくと、敏感な雪羽の腰がもどかしげに緩く揺れ出す。
「はっ……んぅ…」
「…イイ、か? 雪羽…」
「ん…」
訊けば頬を赤く染め、こくりと小さく頷く雪羽。
彼の胸元に寄せた月代の頭を抱き寄せるように腕を回し、宵闇色の髪に指を差し入れながら口を開く。
「…もっと、欲し…っあ」
「…強請るのが上手くなったな」
真っ赤になりながらも素直に快楽を強請ってみせる雪羽に、月代は微かに笑い声を漏らして紅い果実に噛み付いた。
先程よりも少し強めにその粒に歯を立てると、抱き寄せた背がビクリと震える。
味わうように銜えた胸元から、指先を滑らせ輪郭をなぞり下へ、下へ。
部屋着のボトムを勿体ぶるようにゆっくりと膝元まで寛げ、緩く反応を示している中心に指を添える。
「あっ…!」
直接的な刺激に、思わずというように漏れる声が高く上擦る。
熱に揺れる玻璃色の瞳が、強請るような色を載せて月代を見つめた。
「……雪羽」
「…ん、月代…」
「触るぞ」
「あぁっ…!」
緩く勃ち上がった幹に指を絡めて擦ると、もどかしげに揺れていた腰がビクリと震える。
欲しがっている癖、咄嗟に逃げようとした其処に腕を回し、しっかりと相手の躰を抱えてから幹を弄ると、雪羽は震えながら嬌声を漏らす口元を手で覆った。
「あっ…、…ふ」
「抑えなくていい、声を聞かせろ」
「あんっ…、でも…」
例え寝室でなくとも寮の防音はしっかりとしているし、月代以外に彼の声を聞いている人間など居ない。
そう月代が言っても、雪羽は恥ずかしそうにしながら首を振る。
「…ベッドじゃないし、なんかいつもと違うから恥ずかしい…」
キッチンで、シンクに背を預けて立ったまま、といういつもとは違うシチュエーションが、どうやら余計に雪羽の羞恥と興奮を煽るらしい。
恥ずかしがりながらもしっかりと反応している彼の中心を扱くと、抑えた口元からまた殺しきれない嬌声が漏れた。
「ゃっ…!」
「こんな可愛い反応が見れるんだから、たまにはいつもと違うのもいいかもしれないな……」
立ったままでも、気持ちいいんだろう? 囁くと、白い耳元が途端に朱味を帯びる。
そのまま、震えながら感じ入る雪羽の反応を楽しみながら、彼を追い詰めて行く。
その反応に煽られた月代の欲を相手の腰に押し付けると、また煽られたように甘い声があがった。
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