拍倉 隆元、修学旅行に行く。(毛利家) 隆元:高2、元春:中3、隆景:中1 元就:? ぐらいなかんじで。 隆元、修学旅行に行く。(※会話文のみです) 隆「それでは明日から私は修学旅行に行ってまいります。期間は4泊5日で京都・奈良ですから。」 就「隆元、どうしても明日から修学旅行に行くと申すか。」 隆「ええ。学校行事の一環ですからね。」 就「ならば、仕方あるまい…」 春「親父、どこ行くんだ?」 就「学校に明日の修学旅行を中止するよう、脅迫状をしたためる。」 隆「いやいやいや!!どんだけ不安なんですか!それやっても捕まるのは父上ですよ!」 景「父上、旅行会社に学校関係者を装って電話で中止を促すというのはどうでしょうか。」 隆「お前もか!!私だって京都の舞妓さんの格好がしたいんだ!」 春(あれ?兄貴今なんて…?) 隆「とにかく!家のことはこのノートに色々書いておいたので、よろしくお願いします。ちゃんとゴミは出して、朝昼晩ちゃんと食べてくださいね!無事生き残ってください!」 春「俺等が戦に行くみたいだな。」 就「我は認めぬ。」 隆「父上!ちゃんと生八橋買ってきますから。」 就「隆元。そなたがいなくとも留守は我等が守ってみせようぞ。」 景(父上もわかりやすいな…) 初日 夜 春「おーい、隆景。飯どうする?」 景「父上は?まだ帰ってきてませんね。」 春「今日は毛奉会とかいう飲み会があるらしい。」 景「なんですかその893的な名前。」 春「“毛利元就を奉る会”の略だそうだ。」 景「…じゃあ、今日はカップラーメンでいいんじゃないでしょうか。」 春「だな。コンビニ行ってくる。」 景「あ、フリスクもお願いします。」 〜そのころの隆元〜 隣のクラスの担任・竹中半兵衛に部活勧誘される。 二日目 朝 春「た、大変だ!遅刻だ!!起きろ隆景!!」 景「何ィ!?ちゃんと目覚ましをセットしておいたはずなのに!!ち、父上っ父上はどうされた!!」 春「…寝てる。」 景「起こせ!!元春兄!」 春「俺は嫌だ!親父の寝起き最悪なの知ってるだろ!!だから兄貴しか起こせないんだぞ!!お前起こせ!」 景「私だって嫌だ!そうだ、隆元兄のモノマネをしてみたら…」 春「っ…“ち、父上…父上。朝ですよ〜。起きてくださ〜い。日輪さんがもうかなり上のほうまで昇ってますよ〜”(涙目)」 景(キメェ〜!!そして隆元兄そんなこと言わねぇ〜!!) 就(いきなりおメメぱっちり) 春(お、起きた!!) 景(否!これはきっと目を開けたまま眠っている!!) 春(どうすりゃいいんだよ!!) 景「父上、父上!!母上が呼んでますよ!!(あの世から。)」 就「妙玖。昨日元春がクラスの女子のたて笛を 春「わーッわーッ!!!!」 景「起きんの早ッ!父上!朝です!このままでは遅刻してしまいます、私達が!!」 〜その頃の隆元〜 同じ班の上杉景勝、直江兼続と仲良く朝食。直江が米粒を飛ばしながら話すのを、にこやかに聞きながら拭いてあげる。 三日目 夕方 春「ただいま〜。…なにやってんだ隆景。」 景「…もうそろそろ、洗濯物も溜まってきたことですし洗濯でもしようかと。」 春「そうだな。溜めたままにして兄貴が帰ってきたら怒られそうだもんな。」 景「ええ。…ええと、このボタンを押したらあとは洗濯機に任せていいんだな…。しかし父上の服のサイズは小さいですね。レディースでも7号あたりなんじゃないですか?」 春「馬鹿、聞いてたらどうすんだ。」 就「…。」 春(あ、聞いてた。) 景「あ…父上、お帰りなさい。今日はお早い帰りだったんですね。」 就「…。」 景「父上、あの…」 就「…隆元の作った“野菜炒め〜隆元スペシャル〜”が食べとうなってきたわ………どいつもこいつも!口先だけの無能共が!!」 春「やっべ!親父!親父落ち着け!!俺が野菜炒め作ってやるから!!」 就「貴様の作ったソースまみれ野菜炒め、むしろソース炒めなぞいらぬわ!我の服のサイズは9号ぞ!骨太の隆景にいわれたくはない!」 景「なっ……お言葉ですが父上。私はまだ成長途中、そのうち父上の身長を抜かすほど 春「あ〜〜〜!!!やめろやめろ!!喧嘩しても兄貴はまだ帰ってこないから!!」 〜その頃の隆元〜 同じ班の上杉景勝が行方不明に。京都清水寺で迷子になっていたところを捕獲。保護してもらっていた扇屋さんでお礼のお買い物をする。 四日目 夜 景「大変です、元春兄!!父上が何か作ろうとしている!!」 春「何ィ!?っ親父、何をしてるんだ?」 就「何をとは貴様も馬鹿になったか。店屋物もコンビニ弁当も飽きた。今日は我が自慢の腕を奮ってくれるわ。」 春「……ちなみに親父、何を作るんですか?」 就「シチューだ。」 景(シチューに漬け物や饅頭入れるのはアリなのか?元春兄…) 春(いやその前に本当にシチューになるのか、あの物体は…) 就「とうっ」 (ドボドボドボ) 景「…………すいません、父上。今何を入れました?」 就「見てわからぬか。牛乳だ。」 春「あの、素材の選択は間違ってないっていうか、もうアレなんだけど。牛乳1パック全部入れてどうすんだよおおおお!!!」 景「父上!今ならまだ間に合います、店屋物もコンビニも飽きたのならどこかに食べに行きましょう!!」 就「なぜだ。たぁっ」 (ボチャボチャ) 春「ぎゃあああ!!なんで白桃にロブスターなんだああ!!!」 景「あれ、今なんか消しゴムっぽいものが…」 就「消しゴムっぽいものではない。消しゴムだ。シチューの白をより白くするため!!」 春「それなら漂白剤とか洗濯用洗剤とかあるだろ!!」 就「おお、そうか。」 景「納得するなああ!!元春兄!なんてことを!!」 就「…我は食わぬぞ。」 春&景「わかってんじゃん!!」 その頃の隆元 法隆寺を見学し終わって疲れ切っているのに、隣の直江兼続の熱い話をにこやかに聞いてあげる。夕飯は京都で京風懐石なので楽しみ。 最終日 夜 隆「ただいま帰りました〜。」 春「あ、兄貴ィィィ!!!」 景「隆元兄!おかえりなさい!!私達、兄上がいかに素晴らしいお方か、ここ数日でよくわかりました。」 隆「…え?(また何かしたのかなあ?)」 就「隆元、よくぞ帰ってきた。」 隆「あ、父上。今日はお休みだったのですか?」 就「否。有給を使っていきなり休んだ。」 隆「そうでしたか。そうだ。お土産を買ってきたので早速広げてもいいですか?」 その日の夕食はこっそりと毛奉会(毛利隆元を奉る会)が毛利家で行われたという……。 了 2007/11/17蔵入り。 [前へ][次へ] [戻る] |