三國ツイッター3文字 101〜110 101甘凌・102権凌・103策凌・104馬岱と斥候・105凌統と凌操・106甘凌・107策凌・108番外編甘凌18禁・109馬超×凌統・110凌統※ 101甘凌は「飲」と「変」と「先」を全部使って文章を作りましょう。 ※凌統が文盲設定 凌統が口を利かなくなって、早5日が経とうとしている。 力任せに問いただしても凌統はこちらを睨み付けてくるだけで、やがてそのままどこかに行ってしまうのだ。 あそこまで凌統を怒らせたのは、初めてに等しいかもしれない。いつもなら、口を利かなくなってもほんの数刻で、半ば怒るこてとを諦めたように、溜め息混じりに言葉を吐き出すのだ。 でも、今回は違う。ずっとずっと怒っている。 (俺、なんかしたかぁ…?) 流石に自分の行動を少し顧みた甘寧だったが、ちっとも見当がつかず顎を一撫で。何も言い合ってはいないし、身体を潰しかけるような抱き方だってしちゃいない。さて、何だ? ふと、思い浮かんだのは、遠征中の凌統に宛てて書いた書簡のこと。しかし内容は別段変なことは書いていないはずである。 今度俺の邸に来いとだけ書いて、帰ってきてから奴が一人で見るように、外から寝室の窓の中へと放り投げただけだ。 (…あれが肝か?) 甘寧は早速凌統を探した。 「おう、凌統。どういうつもりだ。」 「…。」 いつまでもだんまりだとこっちが面倒なんだよ。」 鍛練中の凌統を見つけて、そのまま引きずるように人気のない場所にやってきた甘寧は、凌統を壁に縫い止めた。 それでも凌統はばつが悪そうにそっぽ向いて見せるだけ。 揺れる束髪が苛々する。 甘寧は乱暴に凌統の髪を引っ張り、その場に押し倒した。したたかに背中を石床に打ち付けた凌統は、喉の奥からぐ、と低い呻きを漏らして眉間に深い皺を作った。 やっと聞くこと叶った僅かな声をもっと聞きたくて、甘寧は凌統の服を裂き、無理に事を進めようとする。 しかし今度は、言葉を吐くではなく息を飲んだから、甘寧は一気に醒めて身を引いた。そして、空を仰いでため息。 「なあ、おい。何でそんなに固くななんだ。」 「…。」 「言わなきゃわかんねぇのによ。」 「…めないんだ。」 それは酷く小さくて、記憶の中の凌統の声より掠れていたような気がする。 「…………あ?」 「…………俺、字が読めない。」 「…。」 すると、凌統は堰を切ったように先の言葉を話し出した。 「自分の名前は読めるし書ける…………でも、長い文はさ…。だからいつも書簡が来たら、副将に読み上げてもらってる。今度もそうしてもらったら…。副将は笑ってるし、なんか……………ああ、だから、あんた悪くないんだ。」 甘寧はぽかんと凌統を見ながら、胸がすっと晴れていくような気になった。 「…書簡を読めなかったってことか?」 静かに問うと、凌統は顔を真っ赤にさせて俯いてしまった。 そして、゛だから呂蒙殿は尊敬するし、゛等と話しを懸命にそらそうとしているが、別に文字が読めないことは変じゃない。それより、こいつは自分の書を理解しようとしてくれた。甘寧は再び凌統を抱き寄せる。 「そんなの簡単じゃねぇか。俺がテメェに読み書き教えればいいんだ。」 「あんたが…?へっ、何教えられるか分かったもんじゃないね。」 「そうやってヘコんでいられるよりマシだ。」 「…。」 102権凌は「生」と「大」と「徳」を全部使って文章を作りましょう。 「ちょっ、と。殿…戯れもいいとこじゃないですかねえ。」 凌統は溜息をつきながら覆いかぶさってきた主君を見上げた。 酒臭い孫権は、遠慮なしに凌統の衣のあわせを大きく開き、胸元に唇を這わせる。そしてその手は凌統の下半身へと素直に伸びて、衣の隙間から凌統自身に直接触れた。 男の自分のそれを舐めるより、お付きの練師のほうがたわわに実っているというのに、どうしてこんな風に。 まるで生きていることを確かめるようだ。 昔を思い出した。 まだ孫策がいた頃はこの人は人徳ある弟君と言われていた。そういう周りの声は勿論凌統自身もそう思っていたのだけれど、孫策が死に、兄君に変わって君主となったこの碧い瞳の男は、少しだけ甘えたになったような気がする。 (器が大きくなった分、不安になっちまったかな…。) 置いて行かれるのが怖くて、そして自分のせいで命を落とす者がいることを知って…。 もともと優しい人だ。 「…殿。」 「なんだ、凌統。」 「殿は、昔から変わってませんよ。」 「…そうか。」 孫権が凌統の髪に指を差し入れ、唇を奪う。 凌統は、心が震えるのを感じながら君主の肩に腕を回した。 103策凌は「男」と「触」と「乳」を全部使って文章を作りましょう。 長雨の日だった。 「凌統!ちょっと匿え!!」 そう言いながら、邸にやってきた男は主君の孫策である。 顔の前で両手を合わせて、凌統が何か言う前にさっさと邸の中に入り込んできた小覇王はずぶ濡れで、邸の中に濡れた跡ができていた。 「孫策様!!一体どうしたっていうんです!?」 「宮をこっそり抜け出して虎狩りに行こうと思ったらよ、周瑜に見つかっちまったんだ。しばらく置いてくれ。」 成程、そういうわけか。 凌統は額に手をやって、呆れたと言わんばかりに小さく頭を降った。 「なあ、それよか凌統、」 突然低く呟いた孫策は、足早に凌統に近づき、妙に優しい仕草で乳白色の頬に触れた。 「…お前、最近声変わったか?」 「あ、分かります?そうなんですよ。身長も伸びてきたし、父上に褒められました。」 「そっか。」 「でも声は、姫に“全然分からない”って言われて…んぅ。」 突然唇を塞がれ、乱暴に手首を掴まれ引きずられるようにして歩いた。 孫策はもう何も言わない。 こうなると、行く先は閨しかない…。 孫策は自分を抱く時無口になるのだ。 (…周瑜さん、早く見つけてくれるといいな。) 自分が壊れないうちに。 長雨が邸をしたたかにうちつける音の隙間を縫うように、凌統は溜息をついた。 104馬岱と斥候は「射」と「襲」と「精」を全部使って文章を作りましょう。 「ほら、こうするんだよ。」 とある兵卒に見込みがあるといい、馬岱は己の幕舎にその兵卒を呼びだした。 妖筆は誰もが操れるものではない。気と武と画力が必要なちょっと難易度の高い武器なのだ。 だがその兵卒は飲み込みがよく、すぐに気を操ることができて、画力もあった。ただ少しだけ、武力が少ないのが難点だったけれど。 また、その兵卒はよく問いかけてきて、馬岱と波調があうものだから、馬岱もさらりと答える。 「馬岱将軍、その画鬼には精が宿るのですか?」 「いや。気を練るだけだから違うね。絵も正確に書かなくちゃいけないしねぇ。中々難しいのよ。」 「そうでしょうなぁ…。」 馬岱の筆を眺めながら、兵卒が自分の顎に手をやった。 「それは例えば、刀や槍を描いたらどうなるのでしょうか。」 「そうだねぇ、他の人に与えることはできないけど…こんな使い方もできるんだよ。」 馬岱は一瞬のうちに無数の弓矢を周辺に描き、筆を大きく横に払った。 すると、弓矢は一斉に兵卒の体を襲い… 「君が斥候だってこと、気付いてたよ。俺の技に近づくなんてねぇ。あ、ちなみにこれ、結構使えないんだよね。」 気が抜けた墨の矢は、絶命した男を射抜いたまま墨へと戻った。男の死体は墨塗れ。これでは、自分が殺ったと言っているようなものだ。 さて、どうやって処理をしようか。 馬岱ははあと溜息をつきながら己の妖筆を見た。 105凌統と凌操は「色」と「獣」と「圧」を全部使って文章を作りましょう。 もしもし父上?はい、俺です。 父上は今どこに?ああ、出張先ですか。いっつもお疲れ様です。 あはは、そうですね。あ〜、俺は家です。 あ、そうだ。今日大掃除したんですけど、父上のクローゼットって開けてもいいですか? うん…はい。そこだけまだなんです。……………ああいや、手狭になったわけじゃなくて。ええと、ほら、父上の私物を俺が勝手に何かするわけにも…ああ、今更だけど、でもそこはちゃんとしておかないと。 ………わかりました。ちょっと見ておきます。 父上は明日帰ってくるんですか? …あ!本当に!?じゃあ年越しそば、作って待ってますよ!…いやいや、それくらいは作れますって。味も期待してくれていいですよ。勿論お雑煮も作りますからね。…………あはは、流石におせちは買いますって。 あ…父上………………それから、ご相談っていうか…その、明日明後日って、友達が家にいてもいいですかね?実家に帰らずにウチに来るって利かなくて。 …………はい、はい。大みそかお正月って、ウチにくるって。 はい。言って聞かせたら、友達の実家のほうは問題ないっていってるみたいです。 …………わかりました。父上も明日気をつけて来てください。お土産待ってますよ。じゃ、はい。おやすみなさい。 凌統は携帯から耳を離すと、後ろから感じる威圧に溜息を漏らした。 眉を寄せながら振り返ると、甘寧が醤油と計量スプーンを片手にこちらを睨んでいるところであった。 「おい、早くしろ、煮汁ってどうやって作るんだ。」 「ああ、はいはい。スプーンとかいらねぇから。あんたは野菜切ってな。」 キッチンに入って甘寧の隣に立った凌統は、鰹節を鍋に大量に入れた。 そして、横目で甘寧の姿を見る。 奴は小気味よい音を立てながら、雑煮に入れる色鮮やかな野菜類を切っている。 閨ではあんなに獣のような荒々しさを見せるのに、こういうときばかりは細やかなのがどこか憎らしい。 (…。) 父上にこいつを逢わせる日が来ようとは。 …この世で大好きな2人に囲まれて年を越せるなど、どれだけ果報者なのだろう。 そんならしくないことを考えながら、凌統は小さく笑った。 106 甘凌は「破」と「持」と「晩」を全部使って文章を作りましょう。 その晩、凌統と酒を飲んでいたらどうしてか、身体の柔らかの話になった。 確か、戦の時の体の動きについてを話していたのだけれど、凌統が“あんたの体は硬い”というので足を伸ばして前屈してみた。 一応つま先を持つことはできるし、普通程度だと思うのだが、凌統は破顔してけらけらと笑う。 「あっはは、やっぱり思った通りだ。あんた結構身体硬いんだねぇ。」 「あぁん?じゃあそういうお前はどうなんだよ。やってみろ。」 「言ったな?驚くなよ?」 といって凌統は持っていた杯を置き、足を綺麗に横一文字に開いて見せた。そしてそのままぺたりと地面に身体をつける。 まあ、大体予想はできた。戦中にあれだけ身体全体を使っていれば。 そこから片足を持ち上げて、太ももを己の体に寄せつけるようにして持って見せる。 「ま、これくらいは序の口ってとこかな。」 「へぇ。じゃ、てめぇの体の柔らかさ、閨でもっと味わうとすっかな。」 そこで凌統は初めてやめろと言い始めたが、あんなに足を開いた姿を見せつけられては止められるはずがない。 甘寧は柔らかな凌統の耳たぶに唇をよせた。 107策凌は「唇」と「顔」と「部」を全部使って文章を作りましょう。 「あの、孫策様・・・」 「しっ・・・声出すな。見つかっちまうだろ。」 息遣いも鼓動も分かってしまう程、君主とぴったりと身体を寄せ合っている。 ここは大広間の天幕と壁の間。 少しでも大きな声をあげれば誰かに見つかってしまうというのに、孫策の手は今まさに凌統の下半身を慰めていた。 「・・・・・・っ・・・ぅ・・・」 君主とその部下なのに、こんなことまでし合う仲に、いつの間になってしまったのか。 凌統は声を押し殺しながら、薄く目を開いて唇を吸う孫策の顔を見た。 精捍な顔立ちだ。 父上も、こんな風に育ってほしかっただろうな。 今では、もう・・・。 (こんな慰み者になっちまって・・・ごめんなさい、父上。) 心の中の懺悔は、最早言葉にすらできなかった。 108番外編 甘凌18禁 ※汚物的な意味での18禁です※ 二人でそういう営みをするホテルに来ることは、時々ある。 別に家にいれば事足りるのだけれど、例えば凌統が仕事上がりの直後に会った時などに、どういうわけか居ても立ってもいられないくらい血が騒いだら、転がり込むのだ。 そして、まず凌統が行うのは風呂に入ること。 別に身体を少しでも綺麗に・・・なんて初々しい気持から行うのではなくて・・・ 「じゃ、ちょっと腸(はら)洗ってくるわ。」 「おう。」 もし、ヤってる最中にもよおしてきたらヤバいだろ? それに仮に出ちまえよ、ホテルの清掃員さんに申し訳ないし、そんな醜いこと甘寧にもみせられない。 それから・・・何となく、奴が中にアレを出すなら、いっそそれだけが溜まってるほうがいいかな、なんて。 「う、」 凌統は大きな風呂場のシャワーノズルの横に置いてある、丸く整えてあるチューブに手を伸ばした。 シャワーノズルをはずして、チューブの先端についているキットをシャワーに取り付け、反対の先端・・・ゴム製の細長い口を己の菊座にあてがい、ゆっくりと挿入してゆく。 最初はこれすら痛かったのに、今となって全く苦痛ではなくなっているのが何とも腹が立つような、寂しいような。 そして、シャワーのコックをひねれば、生ぬるい湯が腹に溜まってゆく。そのままシャワーを止めてチューブをひっこ抜き、慌ててトイレへ駆け込めば、ほらもう腹の中は空っぽだ。 これで、奴を受け止める準備ができた・・・なんて、そんな女みたいで馬鹿みたいなことは絶対言わないけどな。 「さ、準備できた。」 凌統は、既に服を脱いで煙草を吸っていた甘寧のほうに歩み寄っていった。 (実際はちょっと違う器具を使います。綺麗に書いちゃった。) 109超凌は「慰」と「涙」と「犯」を全部使って文章を作りましょう。 ※オロチ設定 曹操がとうとう仲間になり、味方とともに帰ってきたと聞いて、凌統は何となく馬超の姿を探した。 曹操は馬超の親の仇だ。仇と陣を共にする苦痛は誰よりも知っている。果たして馬超は大丈夫なのか。 いた。 帰陣の列のずうっと後ろ、一番最後に錦馬超は雄々しい騎乗姿でこちらに向かってくる。しかしその表情といったらなんだ。凌統の心配は当たっていた。見事なしかめっ面だ。 凌統は目の前を通り過ぎる馬超を追いかけ、陣営の中で馬から降りた背中につい声をかけた。 「おい、あんた大丈夫か?」 僅かに馬超は振り向き、凌統と目を合わせた。でも、拒否するようにすぐに馬のほうへと向き直る。 「何のことだ。」 「お節介かもしれないけどさ。あんた、曹操が親の仇なんだよな。」 「・・・。」 「だから、ちょっと心配になってさ。」 すると、馬超が勢いよく凌統のほうへと振り向いた。そして凌統の心を睨みつけるようにじっと見つめてくる。意思の強そうな唇は真一文字に結び、“そのような心配は要らぬ”とすぐにでも紡ぐような気を放っている。 そして馬超は一歩凌統に歩み寄り、大きく息を吸った。 「凌統殿、心配をかけてしまったようだが、大丈夫だ。無論慰めもいらぬ。味方を手にかけ過ちを犯すなど、俺はせん。このような世界だ、最早何が起ころうとも涙は流すまい。」 「・・・そうかい。」 「しかし凌統殿。お前の事は知っている。俺は今まで曹操と敵対して、己の憎悪を正しいものと思い駆け抜けてきた。・・・しかしお前は一度も仇と敵対することなく、味方として憎しみと向き合っていたと聞いた。だから、敢えて言おう。」 「・・・。」 「・・・俺の今のこの、屈辱にも似た思い。はけ口をどこにすればいいのかわからぬ。」 余りにもまくし立てるから、凌統は馬超が一体何が言いたいのかさっぱりわからなかった。 が、段々こちらにすがっているようにも見えて来て、つい微笑んでしまった。 「・・・あんた、意外と話すんだな。」 「?何のことだ。」 「いや、こっちの話。そうだねえ。ま、もっと単純にいきましょうや。今は味方だけど、これから先、また敵になるかもしれないってだけだよ。」 「・・・ああ。」 「だから馬超殿、今日ぐらいはぱーっといきませんかね?ほら、一緒に飲みましょうぜ。」 110凌統は「肌」と「晩」と「生」を全部使って文章を作りましょう。 ※cali≠gariの【ママが僕を捨ててパパが僕をおかした日】という曲がモチーフです。 嵐の後の、うらやましくなる程の青空が好きだ。 激しければ激しいほど、それは爽やかでどうして汚れないのか憎らしくもある。 「・・・ぁ・・・。」 最近の凌統は忙しい。 誘い誘われ、毎晩夜通し見知らぬ相手とも肌を重ねて、いったい何人を相手にしたのか分からない。しかも全て男だ。 今日も連続で何人も相手をした。 その中には初めて見る顔をあれば、ほぼ毎日顔を見せる奴もいる。 気が付いたら空に太陽が昇っていて、上下左右を取り囲んでいた男たちは、皆消えてしまっていた。 凌統だけが、一糸まとわぬ姿で室の床にごろりと転がっていた。 「・・・。」 空虚のまま視線をあげた先には、一点の曇りもない蒼天。 (ああ・・・。) 全てが青空になればいいのに。 俺が生きて、俺が死んでも。 それでもこの青空は変わらなければいいね。 凌統は、ただそれだけを願って、薄く笑った。 [*前へ][次へ#] |