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□男だらけの雛祭り



「よし!雛祭りをするぞ!」



それはいつものごとく、家庭教師様の一言から始まった。



「…で?何これ?何このカオス?!」



沢田家にデーンと据えられた巨大な雛壇。人が乗れるほどの大きさだ。
そして集められたヴァリアーや守護者の皆さん。
皆それぞれリボーンの用意した衣装を纏っている。ちなみに綱吉はお雛様だ。



「よくヴァリアーの人達も呼べたよね?」

「雛祭りはイタリアも関係してる行事であり、これは十代目の発案だ!…と言って呼び出した」

「いやいや!俺の考えた事じゃないし、どこがどうイタリアと関係してんだよ!」

「ひし餅をよく見てみろ。イタリアの国旗に似てるだろうが。多少色は薄いがな」



だから、ひし餅はイタリア国旗を模して作られたから関係大有りだと言ってやったとリボーンは言う。



「その嘘無理あんだろー!」



いや確かに配色似てるけどさ。根本的に違うだろ。
そうつっこむ綱吉だが。



「だが、イタリア組の連中はそれを信じてたぞ」



騙されないで下さいあなた達…と、思わず綱吉はガックリうなだれた。



「あと、お前のお雛様姿が見れると言ったら皆集まった」

「……後で全員ぶっ飛ばす!」



綱吉は静かに怒りに震えた。



「ところで。何で僕達が五人囃子なの?」



群れるの嫌いだけど、お内裏様は僕だと思って来たのに…と雲雀が不機嫌そうに言う。



「僕だってそうですよ。綱吉君と並ぶのは僕だと思っていたのに」



骸までそう言う。
守護者である五人…獄寺、山本、雲雀、骸、了平は五人囃子の格好だ。



「嫌なら、こっちと代われぇ!」

「それは、やだ」



叫ぶスクアーロと、あと二人。ベルとルッスーリアは三人官女の格好だ。
女物の衣装に喜んでいるルッスーリアと、意外と楽しんでいるらしいベルと違い、スクアーロは何の嫌がらせだ…と嘆いていた。



「つーか、何でボスがお内裏様なんだぁ!」



お内裏様の格好をしているのはザンザスだった。



「あぁ?綱吉と対になるのは俺で当然だろうが」

「まあツナの希望だしな。ボス同士だしいいだろう…他の連中だと揉めそうだからな」

「やっぱザンザスが横に居てくれるのが、一番落ち着くし、しっくり来るんだよねー」



ほんわりとした笑みを浮かべる綱吉は可愛くて、悔しい思いを抱いた者達もついつい和んだ。





こうして男だらけで構成された生身の人間雛壇はなかなか素晴らしく、後から呼ばれた女の子達に好評だったという。

そしてその時撮られた写真があちこちで売れまくっていたとかどうとか。

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レヴィとマーモンは写真係。ランボは小さいので見てるだけ。全員喋らせたかった…。

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あきゅろす。
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