コンシェルジュの憂鬱。
33
「ふ、…んっぁぐ」
ぐ、と喉の最奥を突かれる。
苦しくて、涙が出た。――なのに身体が熱いなんて、変だ。普通じゃない。
「明人は…苦しいのも、好きなのかな?」
言葉と同時にソファーに倒され、ぐり、と藤堂様の膝が私の足の間に沈んだ。
「っあ! ぁ、〜っんん」
何かに気付いて、笑う気配。
――恥ずかしい。はしたない。ぜったい気付かれた。
口に指を入れられただけで興奮するなんて…軽蔑される。
だって、きっと、普通じゃない。
恥ずかしさを上回るくらいそれが恐い。
泣きそうになると、耳元で藤堂様の声が。
「それでいいんだよ。可愛いね、明人。」
「んっ、…ふぁ、ど、して…っあ!」
グ、グリ、グリ、
押し潰すように、何度も膝を動かされる。
――どうして私の考えている事が、分かるのだろう。そんなに分かり易かっただろうか。
す、と口内から指が抜かれ、濡れたそれが私の首筋をゆっくりと辿る。
「っぁあ!」
また気が付かない間にボタンが外されていて、シャツの中に入った藤堂様の指が突起に触れた。
「っんっん、ふぁ!あ…っ」
強くつねられ、一瞬身体がビクつく。指が冷たい。
藤堂様がじっと見ているのが分かって、羞恥に顔が染まった。
「ぁ、ふ、んんっやぁ…だっ」
摘ままれて、転がされて、引っ張られて、反対側には唇が寄せられる。
「んっ」
くちゅり、と口に含まれ、舌で転がされる。
その水音が恥ずかしくて思わず拒否の言葉が出ると、ガリッと爪を立てられた。
「ぁ!あ、ぁっ、い…たぁい…」
「明人、いや?」
「ふ、ぁ!んっん、いた、いぃ…」
「ふふ。だけど痛いのも、好きだろう?」
グリィッ
藤堂様の膝が私の足の間を強く抉るのと同時に、片方の乳首を噛まれ、もう片方は押し潰される。
「ふゃっあっあぁあ!」
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