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『2nd』
4
夜、体調が回復した俺を見兼ねて広海がのしかかってきた。こいつは些か性欲が強くて困る。

「翼…ダメ?」

だけど可愛く(可愛くないけど)ねだってくるコイツを跳ね退けることが出来ない俺も大概広海に甘かったりもする。

「いいよ」って簡単に言ってやるのも嫌だったから、自分から広海の首に手を回してキスをしてやることにした。


最初は啄むようなキスを繰り返し唇の柔らかさを堪能する。
すると広海は我慢出来なくなったのか、俺の口内に舌を侵入させてきた。
お互いの唾液を交換しあうような激しく深いキスは二人の頭をからっぽにした。

それからは皆様のご想像通り、俺達は身体を繋げた。
最初は慣れなかったこの行為も、今ではしっかり快感を拾えるようになり、慣れって怖いなって思った。

特に束縛もし合わず、恋人らしい事と言ったら身体を重ねることしかしないけど、俺たちは結構上手くいってた……はずだった。

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