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いっぱち物語(仮)

「ドゥルルールルンドゥルー♪」

続きはうろ覚えだ。

とりま注目集まったからヨシとして、室内に入る。と、おやん?あれまー、何とゆー事でしょー。取り巻きの奥のもじゃの奥、ジミーが居るではあーりませんか。チッ、まーいい。

「おハローエビバデー。オレです(はぁと)」

顔の横でキツネさんを作ってウィンクしてみる。コンコン

あんれま、会長ったらそんな鬱陶しげに見ないで。憎々しげでも痛々しげでもやーだけど。ちゅーかこのメンツで会長見るの精神的にクんだけど。もじゃ居るし。一応会長の想い人だし。でもやーっぱ見ちゃう。今日もカッケーね会長、惚れ惚れしちゃう。

「八!何だよ!俺に会いに来たのか!?あ!!一平に謝れよ!今なら許してやるから!!」

「え!?マジで!?でさ、オレ副会長達に話あって来たんだけどー」

もじゃの相手は疲れっからもーいーや。んで、副会長達ん方向くと睨まれる。から、負けじと変顔で返す。瞼は半開きで、目ん玉は上向きで、上唇は捲れ上がって顎にはシワが寄って、さっきツッコんでくれた一角からは吹き出す音と、ビンボー揺すりみたいなガタガタゆー音と、陶然としてた奴等からは目に涙を浮かべながらも何かを押し殺す声。あと肩が震えてる。その涙は悲しみのそれなのか、笑いを耐えるそれなのか、お腹を抑えてくずおれる奴も居る。

オレの顔が、じゃねー?態度が気に入んなかったんだろー副会長、とかが顔を真っ赤にして震える。あ、こっちは怒りで。

「何なんです!!人を馬鹿にしてるんですか!!」

「ムッカつくー!何なわけその顔!!」
「ブサイク!!」

「…ムカつく…!」

「テッッメェ…」

「アンタ人おちょくんのも大概にしろよ!!」

「最低だ!!謝れ!!」

「………」

会長はただ睨んでくる。

「えーハハッそれせーんぶオレのセリフー。まーじバカにすんのもおちょくんのも大概にしれよ。オメー等仕事すんのは結構だけど余計な手間増やすなし。オレ本来の仕事あっからよー、ちゃーんと臨海学校の計画たてなよ。予算編成も。それに関しちゃーオレ、ノータッチだから。みんなもねー!オレそっちにまで手ー回んないからさー!二学期からの行事とかあるしー!そこら辺理解してねー!」

声を大にしてゆー。もーね、既成事実的な、強行突破的な、ね。今の会話でわかるっしょ。臨海学校なんて本来無い行事が盛り込まれて、それにオレはイラついてて、だからコイツ等が勝手にやった事だって。こんな事ゆってオレに反感持つ奴も出るだろね。現に冷たい視線もちらほら。

でもね、気付け。オレ一人に任せんな。重いんだよ。オレ等生徒会は生徒の代表だけど、『生徒会』と『生徒』を別々に考えんな。学園生である以上意見をする権利も義務もある。結局は家柄や容姿に胡座かいて、卑屈になってる。ジミーと大差ない。責任押し付けて文句をゆー分には楽だわな。関係ないって、オメー等の問題だろ、って。

いや、オメー等の行事だろってゆー。

とか思ってても、オレそんな口も頭も回る方じゃねーし、だから上手く説明できなくて、気付けって思う。オレまだ高校生よ。そりゃー子供とも言えねーけどさ、それでもそんな重いもんいつまでも持てねーって。責任持つにしても限度があんの。

まー家柄とかのしがらみがないオレの言葉がどこまで響くか、それこそ責任持てんよ。

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