いっぱち物語(仮)
3
インチョーは委員に聞いたってゆってた。委員はNo.1がゆってたのを聞いたらしー。だからNo.1の仕業かて思ってた。もじゃ関連ならありえないこっちゃない。オレが行事潰した事をもじゃはめっちゃ怒ってたから、もじゃがNo.1を唆したか、No.1がもじゃの為に動いたかと思ったんだけど、まさかの役員だよ。ここで仕事すんのかよ。いや、したとも言えねー。だって丸投げだ。余計な仕事増やしやがって!でも…
「あっそ、じゃー頑張って」
「は?」
何言ってんだ的な顔されても困んだけど。
「提出したの副会長達なんしょ?それを受理したのセンセーっしょ?だったら責任持ってやんなよ」
オレには関係ねーよ。生徒会としての企画立案でもオレの手はいっぱいだし。オレ一人でも進行できるよーにって頭下げて行事潰したんだ。それを増やすなら、そこはオレの管轄外だ。連帯責任なんて取り繕ったよーなご都合主義いらねーから。だったらオレしかまともに仕事しない現状は何だってゆー。
「ヤケになってる訳じゃ、無ぇ、な」
「とーぜん。クマさんのおかげでクールダウンしましたもの」
「俺のおかげ?」
クマさんはあったかい緑茶みたいだ。食後とか寒い日とか落ち着くよねー。癒し系だったとかwウケるw
「テメェ、生徒会役員だろうが」
「そーね、か・い・け・い・でっすけどー」
暗に数字扱う以外はオレの仕事じゃねーんだよ。と、言ってみる。
「……職務放棄と受け取るぞ。リコールされてもいいのかよ」
「したいならすれば」
クマさんが見てる。
別に会計職自体に未練とかこれっぽっちも、米粒どころか胡麻粒、いや薄力粉の粒子程もない。役員共はどーでもいーし、会長も会室来ないし、会長が居るなら未練はあるけど来ないし。仕事はきついし。みんなサボってもじゃ宮にまっついて、オレだけ仕事してるなんてわかんじゃん。散々仕事してっつってんだから。それでリコールされんならそれまでだ。署名が揃うって事はそれだけオレを必要としてないっちゅー事だし。オレん家は中流…より下らへんだし、リコールされてダメージ負う家庭じゃないから気楽なもんですわ。まー、副会長達はリコールされよーもんなら勘当もんだろね。ハイソな人間達の家庭事情なんて知らんし。
そーいや会長、家継ぐんかなー。だったら会長がリコールされんのだけはヤだよ。
「わーりぃクマさん、騒がしちゃって。オレ行くね」
「…ああ…ん?どこに?」
「んー、行きたくねーけどね、もじゃ宮んとこ」
どーせそこにみんな揃ってっかんね。
「ああ、待て、俺も――」
「クマさんはいーよ、授業の準備してなって。サンキュー」
クマさんに手を振って職員室を出る。No.1がずっと睨んでたけど、そんなにジッと睨んでたらドライアイになるんじゃね?とか笑けてきて、せめて職員室を出るまでは!て思ってたのに我慢しながら吹き出したせーか、プピーッて変な音出て、オレが恥ずかしい思いしただけだった。マジ凹。
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