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いっぱち物語(仮)

それからの事は抹消したい…

マジどんより

マジしょんぼり

合流した書記と補佐の双子ちゃん連れて食堂行って出会った奴は、まーきちゃない!!髪の毛ボサボサわさわさして綿埃みたいだし、Yシャツもスラックスもくっしゃくしゃ。買ったばっかの筈だよね!?ジャケットは汚れてっし。……門よじ登ってたって言ってたしなー。今時ありえない分厚いレンズのメガネ。最近では\5000ちょいでもっとオシャレなの買えんのに、こりはヒドいッスわー………

オシャレしゃんなオレとしては許せん出で立ちだ。他の学校ではもちろん、綺麗好きが多くて、ぶちゃいくでもマナーとしても身嗜みには気を使う人間が多いこの学園で、奴を受け入れる人間はほとんどいないでしょー。オレ無理だもん。わざととしか思えないっしょーこの格好。

美的センス残念でもシワとか汚れとか、せめて髪にクシ通すとかしんさいよー

そしてウゼェ

声でけーし。つばめっちゃ飛んでる

はぁー

食堂入った瞬間オレ等の登場に周りはキャーキャーギャーギャーなって、会長が静かにせい的なジェスチャーをすると少し収まった。まだキャッキャウフフな声は聞こえるけども……男子校な筈なんだけどー

転入生を見つけた副会長は嬉々としてそいつに駆け寄りハグって、周囲はもう阿鼻叫喚。双子も面白がってハグって「どっちがどっちでしょーかゲーム」なるものを開催したところ見事当てちゃってそいつを気に入っちゃって、単純かてっ!!人見知りゆえに上手く喋れない書記には「ムリに喋る事ないぜ!!」なんてやっすい言葉で気に入られ、挙げ句会長は………

「随分見苦しいな、これの何がいいんだ?」

「むっ!?何だよそれ?!見た目だけで人を判断するなんて最低なんだぞ!」

「俺だけじゃねぇよ、そう思ってんのは。なぁ?イッパチ?」

「!!ぅ、うい」

イッパチてオレの事ね。「一 八」だからイッパチ。わかりやしーっしょ?

オレを振り返って会長が言う。会長の背中に隠れてたのが気に入んなかったみたい

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