いっぱち物語(仮)
10
もじゃと同じくれージミーの事嫌いだったりする。どっちつかずな態度で、「自分が我慢すれば」なんて自己陶酔に浸ってんじゃん。ケッ。逃げよーって意志も無いのに、何もせず、何も言わないで助けてもらおーなんて虫が良すぎでっすー。付き合いきれましぇーん。
しかも最近ジミーがオレを見る目が恨みがましいのは気のせいかしら?視線がチクチク刺さんの。
もーやつを視界に入れんよーにしてっからわからんちん。
「え?童貞?」
「時間差か」
もーインチョー、マジ空気読めしー。
あれ?なーんか向こうっかわから声?が?ん?
「ちょいちょいちょーい。インチョー、向こうから声しねー?」
なーんかあんま穏やかじゃない感じの。
「委員から連絡が入った。転入生の制裁現場に行き当たったらしい。人手が足りない。行くぞ」
「ちょいストップってば!向こうから声!どーすんだっつの!」
「む。ならば見張っててくれ。何があろうとも絶対手を出すな。こっちが済み次第駆けつける。いいか、見ているだけでいい。わかったか?」
見てるだけ、ね。まー状況が状況だし、第三者の証言があれば何かあっても罰する事はできる。
「イエッサー!家政婦ばりに見とく!」
「家政婦だと?うちはアルバイトは禁止だぞ」
「うんそーねバイバイ」
「うんバイバイ、あ」
あ、釣られてやんのw無表情なのに耳だけあけーしwマジちょーウケるw
その後インチョーと分かれて、声した方に向かったんだけど…
あんれまー…ビンゴだよ。マジちょータイムリー。仲良し子よしで楽しんでる声だったらいーなー、て思っとったらおめーかいジミー!
ジミーの制裁現場に遭遇!ぎゃふん!しかも佳境!
「こんな平凡に勃たねーって」
「でも意外と肌白いぞ、こいつ」
「顔見なけりゃイケんじゃね?」
げろ。オス同士の交尾は見たくねーです。
これ見てるだけってのもキッチーわ。でも相手は3人、分が悪すぎる。ジミーは当然戦力外だし、1人ならともかく残りにバック取られたらヤバいし、木ばっかで袋小路が無いから、誘き出して1人ずつ片付けんのもムリ。選択授業で柔道取ってるし、サムにも相手してもらってるけど、体が覚えるくらいやり込んでるわけでもないし、とーぜん段位も持ってない。結局はスポーツ柔道だから実践でどこまで通用するかわかんないし、そもそもケンカとかしたことねーし。どーすんべ。
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