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いっぱち物語(仮)

「おまっ――おまっっっおまっ、ぇッ――おま―――」

とことんツボったらしく、「おま」以外の情報が入ってこない。ヒーヒー言いながら、やっとで聞き取れた言葉は「お前顔赤い」だった。

毒にも薬にもならんとゆー神秘!

「さっすが純情くん。キス一つでここまで赤くなるたぁ、恐れ入るねぇ」

「…うっせ、ニヤニヤすんな」

「でも意外だな。お前なら、初めては好きな人とがよかった。とか言うかと思ったけどねぇ。」

「だって初めてじゃないし」

「じゃねーの?」

そんな驚かんでも。

「じゃあ何で赤くなんの?」

「クマさんの目がエロエロしいからじゃねーですかー」

「褒めんなよ」

「喜ぶなよ」

やだもーこのポジティブ!

「つっても初ちゅーは中坊んときよー。罰ゲームでぶちゃいく代表の木ノ下くんと」

「くん?」

「くん。」

こくりと頷く。憐れみのこもった目で見られた。

だからこそ初めてが誰でも、最終的に好きな子とできればいんじゃね?とゆー悟りを開けた。

虚しきかな。

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あきゅろす。
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