俺のがいいって!
今日こそは銀時を振り向かせようと意気込んでみたけど…またアイツが邪魔しにきた。
「銀時、お前にプレゼントがあるんだが…」
「ん…プレゼントォ?」
「ちょっと待ったぁぁ!!!
俺だって銀時にプレゼントあるんだけど!!」
抜け駆けなんて許さない。
こんな奴になんか負けるもんか。
俺はNo.1ホストだ。
口説くのなら慣れてる。
コイツ、顔はなかなかみたいだけど俺に勝てるわけがない。
「チッ…またテメェか金髪野郎」
「それはこっちの台詞だ色男さん」
互いに睨み合ってから自分の持ってきたプレゼントを見せる。
「俺からのプレゼントは…有名洋菓子店の高級チョコレートだ。
かなり美味いって評判らしいぜ」
「おぉ、チョコかぁ…確かに美味そうだな」
へっ、何が高級チョコレートだ。
高けりゃいいってもんじゃないってのが分かってないな。
女はすぐに食い付くが銀時はそうじゃないんだなぁこれが。
「銀時ー、俺からのプレゼントはこれだよ。
俺オススメの茶屋にあるすっげー美味いようかん!!」
銀時は茶菓子とか好きだからな…ちゃんと把握済みさ。
あんな色男なんかより俺の方が絶対銀時の事分かってるね。
「おぉー!ようかんかぁ!!」
ほぉら、チョコレートに比べて食い付きが違う。
やっぱり銀時は俺のをとる。
「美味そうだろ〜?
あっちで一緒に食べようか」
「そうだなぁ、美味そうだしっ」
「くっ……」
ざまーみろ。
これに懲りたら銀時に近づくな。
勝ち誇った顔で見てやると、明らかに悔しがってる表情をしておかしいったらないね。
これでゆっくり銀時と一緒に…
「ここに居たのか銀時」
「あっ、おっせーよ銀八!!」
「悪ィ悪ィ。
ついでにコンビニでジャンプ買ってきたからよ」
…あれ……
ちょ、なんで銀八が来んの?
つか銀時ってば銀八にベタベタしてるし。
「さすが銀八!!気が利くなァ。
一緒に銀八が買ってきたたい焼き食べながら読もうぜ♪」
「おー、そうすっか」
「あ、ちょ、銀時!?
俺のようかんは食べないの!?」
「あー…たい焼き食うからいらねぇや」
えぇぇぇ!!そんなのありかよ!!!!
「…まさか…銀八に…たい焼きとジャンプに負けた…」
「…俺もお前も負け組か」
「そんなの認めねぇぇぇ!!!!」
次は銀八にも負けねぇからな!!!
待ってろよ銀時!!
END
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