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 旅行に行こう。

[金時視点]


銀八達が風呂に行ってしまったから、今は俺と銀時で二人きり。

でも銀時はあまり意識してないみたいで、寝転がってお笑い番組を見てる。


「なんだコイツ、面白くねぇ。
もっといいボケしろよな」

「面白くないなら見なければいいんじゃないのかな〜」

そんなことを言いながらさり気なく銀時に近づく。


「んなこと言ったって他にやることねぇじゃん」

「…俺がいるだろ?」

「…………」


テレビに視線を向けたまま何も言わないのを不思議に思って、聞いてる?と言いながら銀時に覆い被さって頬にキスをしてみた。


「な、何すんだ変態金時!!
つーか退けよ!!」


微かに赤くなりながら俺から逃げようとする銀時を見て思った。
可愛い…さっきのは照れて黙ってたんだなってね。


「本当可愛いな銀時ってば」

「いいから早く…んっ」


言葉を遮るようにキスをすれば、抵抗して顔を背ける銀時。そんなことしたって無駄なのにね。
両手で銀時の頬を包み込んで触れるだけのキスを繰り返す。

そうすれば……ほーら、段々抵抗する力がなくってされるがままになる。


「ん…もう抵抗しないのわけ?」

少し意地悪く言えば、はぁはぁと息を漏らしながら

「ッ…うるせー…」

ポツリと悪態を吐く。


その光景があまりにも可愛いもんだから、またキスをする。
今度は深いやつを。

夢中になってキスをしていると、酸欠になったのか銀時は涙目になりながら力なく俺の肩を押す。

ゆっくりと唇を離したら銀時は勢いよく酸素を吸い込んだ。


「はぁっ…はぁっ……殺す気かバカヤロー……お前のキスにゃついてけねぇよ…」

「ごめんごめん。
銀時が可愛すぎて止まらなくなった」


そっと頭を撫でて微笑む。
そして耳元で囁くように言う。


「俺、我慢出来なくなっちゃったかもしれない。
ってことで相手してくれる?」

「なっ…ふ、ふざけんな!!
誰か来るかもしんねぇだろ!!!」

「大丈夫だって。
7時に夕食持ってくるって言ってたし、銀八達は風呂に行ったばっかだから誰も来ないさ」


言いながら、銀時の耳を舐め回したり耳たぶを吸ったり軽く噛んだりする。

いやいやと抵抗してくるけど、すぐに止めてしまう銀時。
口からは色っぽい吐息を漏らし、顔は赤くなって弱々しく俺の服を握ってくる。


銀時って本当に耳弱いよね。

ちょっと苛めてやろうかなとか思い始めた俺はしばらく耳ばかり攻める。


「ぁ…耳…やぁっ…」

「本当はいいくせに」

銀時はあまり力の入らない手に力を入れ精一杯に俺の顔を押し退けようとする。

そろそろ我慢も出来なくなってきてた俺は、耳を攻めるのを止めて銀時の綺麗な肌を拝もうと服に手を掛けた。

と、その時……


「オイ」

「ん……げっ…銀八!?」

「…俺はおとなしくしとけって言ったよなァ?

……何してんだお前らァァ!!!!」


運悪く…銀八が戻って来てしまった。








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