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 ある日の坂田家


「んー…本当に大丈夫かなぁ?」

「大丈夫よ。
八ちゃんはどうか分からないけど金ちゃんは絶対大丈夫」


はいはい皆さん、パー子でぇす。
今日はアタシが最近ハマっている事を教えてあげるわ。

「ほら、丁度そこに金ちゃんがいるから試してらっしゃい」

「…うんっ」


パタパタと走っていく銀は本当に可愛いわァ…

あ、そうそう。
アタシが今ハマってる事ってのはね……

銀に色々な事を教えるのよ。

ちゃぁんとした事ももちろん教えてるけど、特に楽しいのは技を教えることかしら。

おねだりの仕方とかご機嫌のとり方とか……

フフ…銀ってば素直でいい子だから全部覚えて実践するのよね〜。
主に金ちゃんを標的にしてたまに八ちゃんも標的にしてるわ。

その姿を見てまんまと騙されてる金ちゃん達を見るのが楽しくってつい、銀に色々な技教えちゃうのよ。

今も金ちゃんを標的に実践するところよ。

フフフ……楽しみだわ。


「きーんーとーきっ」

「なぁに?俺の可愛い銀ー♪」


…よしよしいいわよ銀。
まずは可愛く金ちゃんの名前を呼んで抱きつく、完璧だわ。


「なんかねぇ、金兄に甘えたくなっちゃった…頭なでなでしてほしいなぁ…」

「っ…銀…可愛すぎでしょそれは…」


ウンウン、これもクリア。
やっぱり銀は才能があるわねぇ。
金ちゃんってばまんまと騙されてるし銀にメロメロ。


「はぁ〜…銀〜…俺は本当にお前を愛してるよ。
可愛すぎて手放したくない」

「…おれも…金兄だぁい好きっ」

「ちょ…本当いい子だ銀っ!
俺嬉しいからなんか欲しいもの買ってあげる!!」

「ほんと!?
わぁい!!ありがと金兄ー♪」


あらら…あっけなく習得しちゃったわね銀ったら。
しかもキスしちゃってる……アタシが教えてない事までしちゃうなんてやっぱりあの子はただ者じゃない。

金ちゃんも…珍しく顔赤くして可愛いわね。

……というか……アイツ……
うわあり得ないわ…


発情しちゃってるわねあの様子だと。


あんな子供にまで発情しちゃうなんてやっぱり変態だわ。


「パー子っ、ちょ、俺風呂入ってくるわっ」


…嘘でしょ止めてよ。
アンタの後になんて入りたくないわよアタシ。

絶対抜きに行ってるし。


夜はバイトあるから一風呂入って行こうと思ったのに…。

…はぁ…最悪ー……


「ただいまァ」

「あ、八ちゃんおかえりィ」

「おかえりなさい八兄!!」

「おー。
…あれ…金時は?」

「風呂よ」


風呂で一人で快感を得てるわきっと。
なんて言えないけどね。


「そうか…俺も入って来っかな。
一緒に入っても文句言わねぇだろアイツは」


そんなことを呟いて着替えを持って風呂場へ行ってしまった八ちゃん。

……あーぁ、アタシどうなってもしらないから。

てか鍵閉めてるだろうから入れないでしょ。


「いいなぁ……おれも一緒に入って来ようかなぁ」

「絶対ダメよ今日は」


銀が行ったら教育上よくないからね。



END


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