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後悔先に立たず


朝っぱらから叫んで自分の部屋から逃げ出す俺。
いやだって銀八と白が俺のベッドで寝てんだよ?
あんな夢見たあとだから余計恥ずかしいわ!

「くそ…最悪だ…」

「何が最悪なんだ」

「何ってあんな卑猥な夢見たあとのあれじゃあ最悪だとも思…って白!?いつの間に…!!」

「たった今来たばかりだ、そんなことより卑猥な夢を見るとは…やはり貴様はそういう人間なんだな」

「っ…う、うるせーよ俺だって見たくて見たわけじゃねぇし」


ばっちり聞こえてやがる…いやまあ銀八に聞かれるよりマシだけども。

もし銀八にでも今さっきのこと聞かれたら…絶対吐かせられる。


「…貴様、二日酔いになっていないのか」

「あ?酒に強い俺が二日酔いになんざなるわけねぇだろつかなんで二日酔い」

「あれだけ飲んでおいてピンピンしているとはな」

「…俺昨日の記憶ないんだけど、お前が帰ってきた時俺寝てたよな」

「…、何も、覚えていないのか?」


一瞬目を見開いてガン見してくる白の視線。
何も覚えてないのかって…何その何かあったよ的な遠回しな言い方。
…嫌な予感しかしねぇんだけど。

「…あの、さ、もしかして、俺、お前と、飲んだり、したかな」

「貴様が無理矢理飲ませてきただけだ」

「…や、うん。で、さ、その後、俺、何か変なこと、言ったり、したり、して、ないよな?」

「…やたらと俺を誘ってきたが?」

「……俺、お前に、押し倒され、た、かな。最終的に、銀八、に、突っ込まれたり、し…てないよね、してないと言ってくれ」

白と会話しながら、次第に冷や汗は増していって全身汗だく。そして夢と同じような状況になっていることで、次第に確信に変わる。でも俺は信じない。そんな事実は信じない。

違うと白が言ってくれるのを待っていたら、急に後ろから銀八に抱きしめられて、耳元で囁かれた。


「下触って?なーんておねだりしてきたぞ。物欲しそうに俺を見て、俺の突っ込まれて喘ぎまくってたなァ」

「っ…!!」


かあっと顔は真っ赤になって、夢だと思ってたことが実は現実だったことが確信に変わって、一気に羞恥心に駆られた。

白に、攻められて、銀八に、攻められて…
二人に、攻められて…俺、乱れて、喘いで、感じて…
寂しさ紛らわすために飲んでた酒のせいで、歯止め効かなくなって…銀時じゃなく俺が二人に相手にされんのが嬉しくて…気持ちよくて、頭真っ白になって…


「真っ赤になっちゃって、かっわいいなァ金ちゃん」

「っ…これも夢であってくれェェェェェ!!!!」


こんな羞恥晒すことになるんならやけ酒なんて飲むんじゃなかった!!
なんて、後悔しても事実は変わらないわけで、穴があったら入りたいってこういうことなんだって思った。
しばらく銀八とも白とも顔合わせられねぇよ…。



END


あきゅろす。
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