4 「来ねぇんならさっさと帰るんだな」 「い、行く行く!!行きます!!」 つくづく俺はお人好しだと思う。 仮にも受験生だってのに、後輩とファミレスに来てるなんて… 「…先輩は何頼む?」 「……コーヒー」 まぁ、勉強の息抜きと思えばいいか。 とか理由を付けて自分を納得させる。 「お待たせしました」 「きたきたっ♪」 ふと銀時に目をやると、幸せそうにパフェを食べ始めていた。 甘いもん好きなのも一緒かよ… どこまでアイツにそっくりなんだろうか。 違う所は…メガネと年齢だけなんじゃねぇのかな。 コーヒーを飲みながらそんな事をボーッと考える。 「…先輩…ごめんなさい」 「…んだよいきなり……」 「……先輩は勉強で忙しいのに、俺なんかの相手してもらっちゃってさ…」 こういう素直な所は…銀八と違うな。 って…… やっぱり俺は銀八の事ばっか考えてんじゃねぇかよ…… 未練あり過ぎだろ…… 「…俺はただファミレスに来た。そしてお前はついてきた。 …ただそれだけだ」 [*前][次#] |