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 今日という日の終わりは



「…もうすぐで日付変わっちまうな」


土方が出ていってから俺はずっと待ち続けた。途中、新八とか神楽とかとケーキ食ったり長谷川さんと酒飲んだりしたけど…。


「…あと10分」



酒を飲んだせいか、何だか眠くなってきて10分経たないうちに寝ちまいそうだ。

ガタガタ音がしたから土方だと思って玄関まで行ったのに、ただの風だったってのが軽く3回はあったっけ。



―ガタガタ


また風か……土方…大丈夫かな…
怪我して生死を彷徨ってるとかねぇよな…


重い瞼を閉じて、俺はそのまま眠りにつくつもりだった。


「…銀時」

「!」


俺を呼ぶ声がした。
これが夢なのか現実なのか…そんなことを考えるよりも先に声がした方を向くと、そこには土方が立っていた。


「遅ぇよバカ……おかえり…土方…」

「悪かったよ…ただいま銀時…んでもって誕生日おめでとう」


あぁ、これは現実だ。
このはっきりとわかる土方の温もりと匂い…すっげー落ち着く…


「帰ってこねぇのかと思った」

「約束しただろうが。
つかお前、俺が居ない間に随分と楽しんでたみてぇじゃねぇか」

「…まぁ…みんなと騒ぎまくったからな」

「…俺が居なくても幸せそうで何よりだよ」

「……お前と居る方が幸せだけどな」

「なっ…銀時…お前……」

「ニヤつくな気持ち悪い」

「お前が可愛すぎるのが悪い」



もう日付は変わっちまうけど、俺達の時間はまだまだこれから。


今日という日の終わりは…お前と過ごしたかったんだよ土方。
戻ってきてくれて、約束守ってくれて…ありがとう。

これからもお前が好きだよコノヤロー。




END


――――――

はい、というわけで銀ちゃん誕生日おめでとう!!


あ、因みにこの小説はお持ち帰り自由なんで。
持ち帰る人いるのかも疑問だが。


2010/10/10/銀誕記念小説




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