再会
※この話では銀時は死んでます。
『俺さ……
お前のこと大好きだよ』
なんて、真面目な顔して改めて言われたのは…つい最近の様に感じる。
あの時は…びっくりして咄嗟に何も言えなかったな。
まさか……それが俺に対しての最後の言葉になるなんて誰が予想できただろうか…。
「……銀時…」
お前がいなくなって…
もう何年になんだろうな…
今でも信じらんねぇ。
お前が…
死んじまったなんて。
知らせを聞いて会いに行った時には、もう死んじまっていた。
あの顔は忘れねぇ…
まるで…ただ寝ているだけのような顔だった。
そして…どことなく幸せそうな顔だった。
…なぁ銀時……
なんでだろうな。
お前は
今もどこかで生きている…
そんな気がする。
もう
この世にはいねぇのに…
お前を探してる。
いや、きっといる。
だから俺はお前を探す。
あの時見た亡骸は…
お前じゃなかったんだ。
だから探す。
見つけられるまで……
探し続ける。
銀時、俺はお前がいねぇとダメなんだ。
だから早く帰ってこいよ。
いつもの様に…甘えてこいよ。
俺はここにいる。
だから早く帰ってこい。
「みゃぁ〜」
「ん……猫、か……」
「にゃぁ……」
なんだこの猫……
なんで俺にまとわりついてくんだよ。
まるで……
銀時みてぇ…
「にゃぁ」
スリスリ…
「お前は……
銀時、なのか…?」
「にゃん♪」
そっと抱き上げて頭を撫でる。
すると気持ち良さそうな顔をして擦り寄ってくる。
…本当にアイツみてぇだ…
この真っ白で綺麗な毛なんて…
アイツの髪の毛のよう……
「…にゃぁ」
俺は、その真っ白な猫を思いっきり抱き締めた。
「おかえり…銀時……
もう…離さねぇからな…」
END
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