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焦がれた(いないれ/マーク→円堂)


※三期捏造
※水華草はアニメでの「真ゴットハンド」を見ましたが、正確に把握出来ていません
※技の演出はゲーム仕様です…多分←









ありきたりで月並みだが、太陽のようだと思った。今も折に触れてそう感じる。
もちろん、カズヤもアスカもマモルも、ディランもあたたかい。だけど、彼の暖かさは質が違うものなのだ。



「いけっ、マーク!」

ディランの声がおれの背を追う。あいつの事だ、きっと拳を振り回しているのだろう。おれの動きに気を張っているジャパンチームのディフェンス陣を突破して、ゴールへと向かう。見たことのない必殺技が印象的だった。
カズヤとアスカが目を輝かせ、マモルが少し興奮しつつ、教えてくれた彼らの活躍が脳裏をよぎる。

「壁山、頼むぞ!」
「はいっス!」

「……っ、」

聞き慣れない言葉の後に、横にも縦にも大きなディフェンダーの必殺技。ザ・ウォールの名の通り盛り上がる土の壁に圧倒される。
戻ってきた三人の話を聞いていなかったおれならば、きっとここで立ち止まっていただろう。けれど情報はインプット済み。称賛の意を込めた口笛を合図に、勢い良く上がってきたカズヤにバックパスをした。
フェニックスが、力強く羽ばたく。

「ナイスパス、マーク!」
「カズヤ達こそ…」

弾けるような声に振り返り、ハイタッチを交わそうと手を上げかける。けれど、そうだ、ここからだ。
ここからが本番なんだ。
相手チームの、先程大きな彼に声を掛けていた小さなゴールキーパーから、信じられないほど大きな声が出た。

「ゴットハンドッ!」

黄金に輝く手のひらと、それを覆う若草色の光。突き出された右手を根本に据えて、神の手が閃く。
目を見張る所じゃない、まさしく開いた口がふさがらない、だ。
聞かされていた話と寸分も違わない。むしろ成長しているんじゃないか?
現に、マモルよりも彼を見てきたカズヤもアスカも気圧されている。

「…やるじゃないか、エンドウマモル!」

衝動的について出た、自分の声に驚くヒマもなくゲームは続く。ブルーのユニフォームに身を包んだミッドフィルダーにボールが渡り、チームメイトが駆け足でそれを追って行く。

振り返るまでの少しの間、黒目がちな大きな瞳と目が合った気がした。








「なあなあ、なんでオレの名前知ってたんだっ?
確か、まだ自己紹介してなかっただろ?」

「はは、内緒だよ」

「なんだよ、ケチだなあ」










まだマークたちがまともに喋らない内に。
名前呼び、好きです。
一応マーク→円堂で、文中のマモル、は西垣の事です。世界編にも出るって信じてる…!

親しくなった後も書きたかったのですが、なんとも…
マークが捏造過ぎますね…
あ、円堂の名前を知ってたのはまんま一之瀬くんたちに聞いてたからです。秘密とか何もない。


ここまでお読み下さり、ありがとうございました!^^*

20100212

ブック移動 20100225



あきゅろす。
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