※性格やら色々捏造


ちかちか光る、未確認の着信を知らせるランプ。それを見て嫌な気配を感じた。きっと兄さんだ。見なくても分かる。そしてそれは事実となった。オレの手の中、ディスプレイに写し出された受信画面の中のシンプルな一文。

｢『円堂くんたちと世界に行ってくるよ^_^』……｣

声を出して読んでしまった。
顔に似合わず、一般的には爽やかの部類に入る口調の兄さんはメールの中でもそれは健在だ。最後の顔文字、は多分気紛れだろう。それよりも。

｢世界ってなんだ、世界って…！｣

深く考えなくともFFIの事なのだろう。いや絶対そうだ兄さんだから。大方誘われた勢いで世界行きも決めたんじゃないだろうか。

｢兄さん、何も連絡くれなかった…｣
｢特殊も聞いてなかったのか｣
｢ん｣

膝の上に座った紫の頭がこっくり揺れる。特殊にさえ言わず、オレにこうしてメールを寄越したなんて、よっぽど急いでいたのか。今頃イナズマジャパンのメンバーと楽しくサッカーに興じている頃だろう。
…羨ましい、なんて。思ってない。何となく勢いで立ち上がる。特殊がカーペットに転がり落ちた。

｢特殊、疾風どこだ｣
｢…追い掛けるの？｣
｢兄さん一人じゃ不安だろ？｣

手近にあったジャージを取って羽織り、荷物をまとめようと部屋を出た。一度決めたら迷わない、これは兄さんから移ったオレの性質だ。

｢組織兄、素直じゃない…｣

カーペットに横たわったまま、取り残された特殊が呟いた。遊びに行っている疾風にどう説明するかな、と薄ぼんやり考えながら。




僕らが世界に行く理由

兄さんが行くと決めたからに決まってる。












属性賀兄弟好きです
捏造にも程があるけれど！／(´^q^｀)＼
組織くんは次男ってことでいいんだろうか
いいよね捏造だし

2010/7/15