態度で示そうよ(※18禁)・10


 吐き出すものがないのに、カイジの陰茎はしばらく硬く勃起したまま、鈴口をぱくぱく開閉させて痙攣しており、その間中ずっと続く絶頂感に、カイジは声も出せず喉をヒクつかせていた。
 アカギもカイジの中に二度目の精を放ち、カイジの長すぎる絶頂で締まりっぱなしの肉壁に、達したばかりの敏感な陰茎を揉みしだかれて軽く呻いた。


「あ、 っはぁ、あ……ぁ」
 ようやく絶頂感がおさまりを見せ、勃起しっぱなしだった肉棒がヒクヒクと蠢きながら鎌首を下げるのと同時に、カイジは肩で息をしながら、アカギの体の上に倒れ込んだ。
 体は汗みずくで、体温がひどく上がっている。
「……大丈夫?」
 尋常ではないイき方を味わって、死んだようにぐったりしてしまったカイジに、アカギが声をかける。
 カイジはそれにすら反応せず、しばらくの間アカギの胸に頬を押し当てて黙り込んでいたが、おもむろに顔を上げると、アカギを下から見上げた。
「……大丈夫」
 バツの悪そうな呟きに、アカギは、そう、と答えて汗に湿ったその髪を撫でてやる。
 カイジは三白眼なので、こうして見上げられると睨まれているように感じてしまうが、そうじゃないことがアカギにはよくわかっていた。
「今度こそ、満足してくれた?」
 アカギが言うと、カイジは微かに頷く。
「そう。じゃあ、許してくれる?」
 さらに言うと、カイジはすこしの間を置いて、また、頷いた。
 幼稚園児みたいに幼い仕草にアカギは笑い、
「それなら、態度で示してよ」
 茶化すようにそう言った。
 すぐにカイジは仏頂面になったが、への字に曲げたその口を、笑うアカギの唇に、ぶつけるようにして押し当てた。






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