嫉妬(※18禁)・6


 無理やり始められたこんな行為で感じてしまうわけにはいかないと、カイジは必死で唇を噛んで声が上がるのを堪える。
 だが、その様子を見抜いたアカギに、熟知しているイイところをなんども突かれると、体はどうしても敏感に跳ね、たまらない快感に声が漏れてしまう。
「ぁ……っふ、っ、んんーーっ……」
 いつの間にか激しく勃起していた陰茎の先端からは先走りの露が垂れ、糸を引いて床に垂れ落ちている。
 アカギは指が食い込むほどカイジの腰を強く掴むと、一方的に激しくピストンを繰り返し、最奥に亀頭を叩き込むと、予告もなく果てた。
「あっ……あっ、ぁ……ッ」
 体の中でびゅくびゅくと精の迸る感覚に、カイジはぶるりと身震いする。
 カイジが涙目ではぁはぁと息を整えていると、アカギがふたたび腰を動かし始めた。
「あっ! は、あぅっ……!」
 完全に油断していたカイジの口から、高い声が漏れた。
 一度射精してなお、半勃ちだったアカギのモノは、精液でぬめったカイジの腸壁でにゅるにゅると擦り上げられ、瞬く間に硬く反り返る。
「はぁ、あぅ……うぁ、あっ……ん」
 潤んで馴染みの良くなった後ろを思うさま嬲られ、痛みとは違う涙がカイジの目から溢れてくる。
「クク……この孔、オレのにすっかり馴染んじまってるじゃない……もう、他のヤツのじゃ、満足できないんじゃない? ね、カイジさん……」
 後ろから覆い被さり、アカギはカイジの耳を噛みながらクスクスと笑う。
 他のヤツ。他のヤツっていうのは、やっぱり、佐原のことなのだろうか?
 アカギがヤキモチを妬くなんて信じがたいけれど、これはやっぱり、そういうことなのだろうか。
 そう思うと、カイジはほんのり嬉しくもなるけれど、そこで頭を過ぎるのは、やはり謎の女性のことだ。
 それを思い出すとやっぱり面白くなく、しかもこうして自分だけが責められているということが、余計に腹立たしい。
 今、この状況で反抗しても自分にとって不利になるだけとわかっていても、カイジはアカギに苛立ちをぶつけずにはいられなかった。
「っは、自惚れんのも、大概にしろよっ……! お前の代わりなんて、いくらでも……ッ!」
 怒りに任せて思ってもいないことを呟くと、僅かな沈黙のあと、「……へぇ?」とアカギが低く呟いた。
「……そう。まぁ、いいけど……」
「っひ! いっ、あ、ア、あぁうっ!」
「そんなこと言っときながら、オレのでこんなに悦んでたら世話ないぜ?」
 クク……と揶揄するように笑いながら、アカギはいっそう激しくカイジを責め立てていく。
 ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴り、突き上げ、揺さぶられる快感にカイジのモノも揺れて白濁の混じった液体を撒き散らしていた。
「……あ、ああ、も、でる、でるぅ……っ!」
 ゾクゾクと背を震わせながら、譫言のようにカイジは訴える。
 だが、射精する直前、アカギの指がするりとカイジのモノに絡みつき、根本をきゅっと縛めた。
「痛っ……!? な、なに……っ」
 絶頂を寸前で止められ、カイジは頬を紅潮させてアカギを振り返る。
「ふふ……」
 アカギは不敵に笑い、カイジのモノに絡めた指はそのままに、ふたたび腰を動かし始める。
「あっ! あぅ、アカ、ギぃっ……! 痛ッ、は、離せぇっ……!」
 こみ上げる精液を吐き出したくて、ビクビク震える男根を離して貰えず、痛みすら感じるもどかしさにもんどり打つカイジを押さえつけ、アカギはガツガツとカイジを貪るように動く。
 前立腺をグリグリいたぶられ、涙が出るくらいきもちいいのにイくことを許されないカイジは、床にずるずると崩れ落ちて放心の体で喘ぐ。
「あっ、あ……もう、はな、離してくれ……ッ、アカ、頼む、から……っ」
 掠れた声も聞き入れることなく、アカギは自分の快楽だけを追うようにひたすら媚肉を穿ち、
「っ、あ、イく……っ」
 眉を寄せて呻くと、ふたたびカイジの中に精を吐き出した。


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