ラブメディスン【その2】(※18禁)・4



 飢えた獣のような性急さで、アカギはカイジの体を乱暴に裏返すと、その腰を強く引き寄せる。
「っあ……! アカギ……っ!」
 泣き声を上げて振り返るカイジを無視し、腰だけを高く上げさせた状態で、スウェットと下履きをまとめて、膝のあたりまでずり下げる。
 尻たぶを強く掴み、両掌から零れそうな肉を揉み込むと、カイジの足が戦慄く。
 そのまま、左右にぐいと割り開くと、羞恥に赤くなったカイジが抗議の声を上げた。

 アカギは躊躇いなくそこに唇を寄せると、かたく閉じた窄まりに、尖らせた舌先をいきなり捻じ込む。
「うあ、あ、あぁッ……!!」
 涙に濡れた目を見開き、カイジはビクリと背を仰け反らせる。
 ガクガクと震える体に構わず、アカギはソコに鼻先を埋めるようにして、舌で蹂躙し続けた。
 ぴちゃ……じゅる……、と唾液を啜り上げながら捏ね繰り回され、カイジは意味を成さない喘ぎ声を絶えず口から零れさせる。

 愛撫と呼ぶには一方的過ぎるその行為をしばらく続けたあと、アカギはぬるん、と舌を抜き取った。
 そして体を起こすと、ヒクヒクと収縮はしているものの、まだ完全に解れたとはいえない窄まりに、自身を押し当てる。
 その熱さに驚き、退こうとするカイジの尻を、指の痕がつくほど強く掴んだまま、アカギは猛り狂った自身をソコに沈めていく。
「や、待てっ……! アカ、うあ、あ、あっ……!!」
 制止の声も聞かず、メリメリとカイジの肉を割くようにして、アカギは強引に腰を進める。
「ひぅっ……!! うっ、ううっ……!!」
 鋭い痛みに悶え苦しみながら、カイジはぎゅっと目を瞑り、苦痛から逃れようとする。
 自分の腰がカイジの尻にぴったりとくっつくくらい奥まで入りきると、アカギは背筋を震わせて歯を食い縛った。
「っ……キツ……」
 そして、自身をもみくちゃにしようとする肉壁の動きに逆らうように腰を引くと、欲望のまま、激しくソコを突き上げ始める。

「くう……ッ、あ、あ、痛ぇ……っ、ちくしょ……ッ、いてえ……っ!」
 きつく閉じた瞼の隙間から、苦痛による涙をぼろぼろと零しながら、それでもカイジはアカギに身を委ねている。

 こんなにも酷く扱われたのは初めてだった。
 クスリによって理性の飛んでいる今のアカギは、さながら自分を喰らう一匹の獣だ。
 振り返ると、いつもの余裕が消え失せた、熱を孕む双眸に射抜かれる。
 浅く息を吐き出しながら、額に汗を光らせてピストンを続けるアカギは、カイジを滅茶苦茶に貪りながらも、絡みつく媚肉によって与えられる直接的な快楽に呻き、頬をわずかに火照らせ、黒い瞳をしっとりと湿らせている。
 その表情を見ていると、まるで自分の方がアカギを犯しているような、妙な錯覚を覚え、それがまた、どうしようもなくカイジを興奮させる。

 痛いのに、馬鹿みたいにきもちいい。

「あ……っく……、出る……っ」
 ぶるりと腰を震わせ、アカギは限界を訴える。
 だが、ずくん、と奥を突き上げられた瞬間、カイジの方が先に精液を撒き散らし、達してしまう。
「や、あ、あ、あっ……!」
 啜り泣くような声を上げながら、ビクビクと体を震わせてカイジは絶頂の快感に酔う。
 カイジがイくと締め付けがキツくなり、アカギも深く眉を寄せると、カイジの中で埒をあけた。




[*前へ][次へ#]
[戻る]