ラブメディスン【その2】(※18禁)・3
射精を終えると、アカギは深く息をつきながら、カイジの腹の上に跨る。
屈み込んでその頬を両手で挟み込み、カイジの顔に付着した自分の精液を舌で掬うようにして舐め上げていく。
「んっ……アカギ……」
自分の顔を滅茶苦茶に這い回る舌の感触に、カイジが上擦った声を上げると、うすく開いたその唇に、アカギはすかさず舌をねじ込んだ。
「んぐ、ん、ん……ッ!」
精液と唾を混ぜ合わせ、絡めた舌を伝わせてカイジの口内にねっとりと垂らすと、カイジは弱々しく首を振りながらそれを吐き出そうとする。
「駄目……、ちゃんと飲んで……?」
囁きながら、アカギは顔射した精液を舐め取っては、唾液と攪拌してカイジの口に注ぐ。
「ん、ぷ……ふぁ……あ……」
口端から白く濁った液体を滴らせながら、カイジはとうとうゴクリと喉を鳴らしてそれを飲み下してしまう。
嫌悪感に顔を顰めながら震える瞼を閉ざすカイジに、アカギは口端を吊り上げた。
カイジの顔がすっかりきれいになったのを確認して、ようやくアカギは淫靡な口づけを解く。
濃密に絡めあった舌を離すと、くちゅ……と淫らな音をたて、白い糸がふたりを繋いだ。
はぁ、はぁ、と荒い吐息を重ね合いながら、至近距離でふたりは見つめ合う。
一度解放したというのに、アカギの瞳は欲望にギラギラと燃えている。
ぐるるる、と獣が低く喉を鳴らす音が、いまにも聞こえてきそうだ。
性的興奮を隠そうともしないアカギの表情に、カイジはさきほどまでとはまったくべつの感情が、腹の底から湧き上がるのを感じていた。
それは、カイジにとってひどく馴染みのある感情だった。
雄の欲望を剥き出しにしたアカギに、犯されることへの期待。
ついさっきまで感じていた、アカギを犯してやりたいという欲望の何倍も大きく膨れ上がったそれに、カイジの心はすっかり囚われてしまう。
(なんていうか……いろいろ、アウトすぎるだろっ……!)
自分のヤバさに危機感を覚えるも、治まらぬ体の昂りに目を眇めたアカギに、
「足りねぇ……もっとだ……」
などと忌々しげに吐き捨てられれば、カイジは簡単に腰を砕けさせてしまうのだった。
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