solo【その3】(※18禁)・7
壁に手を突かされ、尻を突き出すような格好にさせられたカイジは、犯される期待に婀娜っぽい表情を晒しながら、アカギを振り返った。
「もっと足、開いて……」
「っ、こう、か……?」
自分の言うことに従順に従い、足を開き腰を落として伺うような視線を送るカイジに、アカギの欲望が掻き立てられる。
ガッチリしたまっすぐな腰を支え、猛り狂った怒張をぬるぬるの窄まりに擦り付けると、カイジの背が戦き、息がさらに上がった。
「アカギ……、あっ、あっ……」
名前を呼ばれたのを合図に、ずずっ……と亀頭を沈めていけば、カイジは壁に爪を立てて挿入の大きな快感を全身で受け止めていた。
「クク……あんたの中、濡れすぎ……」
ビクビクと震えるカイジの腰を、指が食い込むくらいに強く掴み、アカギは腰を進める。
やがて、腰がカイジの尻にぴたりとくっつくと、アカギはカイジの体を後ろから抱き込み、耳許に息を吹き込むようにして囁く。
「ほら……もう根本まで入っちまった……」
「あっ、ぁん、アカギぃ……っ」
敏感な耳に軽く歯を立て、しゃぶりあげるようにして舐めると、カイジはくすぐったがって身を捩る。
その拍子に後孔がキュッと締まり、アカギはクスリと笑った。
「ここ触ったら……もっと締まるかな……」
呟きざま、胸を撫で乳首を捏ね上げると、カイジは目を見開いて背を仰け反らせた。
「ぁう! あっ、はぁっ……」
甘い声を部屋に響かせつつ、カイジは腰を揺らめかせる。
早く突いて欲しいのだろう、尻孔は耳を舐めたときよりもヒクヒクと強く収縮している。
ねだるようなカイジの視線を無視して、アカギは右手をカイジ自身に伸ばす。
「あっ、アカギっ、あっ、んんっ……」
いつの間にか大きく育ち、血管を浮き上がらせるソコを軽く擦り上げながら、左手では乳首を弄び続ける。
カイジは眉をひそめ、濡れた瞳でもの言いたげにアカギを見つめる。
抗議の色を含んだその目を間近で見ながら、アカギは手を止めた。
「どうしたの? 不満そうじゃない……」
「んっ……」
舌で唇を開かせ、その中を探りながら問うと、カイジはすぐさま熱い肉塊を絡めてきた。
「ん……、っ、わかってるくせに……っ、ぁふ、この、性悪っ……んん、んっ……」
「っは……わからねぇな……、はっきり言えよ……どうされたいか……」
ぴちゃぴちゃと淫らに舌を吸い合いながら、低い声でアカギが促すと、カイジは涙の膜の張った目で恨めしげにアカギを睨み、言った。
「ん……犯せよ、アカギ……、っく、オレの中に入ってるデカいので……滅茶苦茶に突きまくって、きもちよくなれよっ……、っあっ!」
「きもちよく『してくれよ』……だろ……っ?」
「あっ、やっ! ああっ、アカギぃっ……! あぅっあっ……!」
望まれたとおりにズンズンと深く突き上げると、カイジは髪を振り乱してよがる。
「あっ、あっ、あかぎ、きもち、いいっ……! いいっ、あっ、あッ……!」
目を潤ませて嬌声を上げ、自ら腰を振りたくって貪欲に快楽を貪る、今まで見たことのないその乱れように、アカギは思わず唾を飲む。
ガンガン突きまくってやりたいのを堪え、動きを止めても、カイジは夢中で腰を淫らに動かしては、アカギの肉棒を後孔で扱きたてている。
「あ、あっ…ン、アカギ、あぁ、いい、アカ、ギ……っ!」
どうやら、自分の腰が動いていることに気がついていないらしい。
激しく突かれていると思い込んで、なんども名前を呼びながら、一心不乱に腰を振る恋人の淫らさに、アカギは獰猛な顔つきになると、カイジの腰を強く押さえて動けなくしてしまう。
「あっ! やっ、アカギっ……!」
途端に泣きそうな顔をするカイジに、アカギは喉奥で笑う。
「クク……カイジさんの変態……っ!」
「ああぁっ! ぁう、アカギッ、あっ、あっ、ああっ……!」
そのままぶつけるように激しく腰を打ちつければ、カイジは激しい責めにガクガクと体を震わせ、高く鳴き声を上げる。
「ふぁ、ンっ、いい、あっあッ、いい、アカギっ、すげ、いいっ……!」
アカギに腰を強く引き寄せられてはパンパンと乾いた音がたつほど激しく抽送され、あまりの激しさにカイジはずるずるとベッドに伏せてしまう。
腰だけを高く上げた状態のカイジの後孔を好き勝手に蹂躙しながら、アカギは唇を軽く噛んだ。
カイジのソコはぐちゃぐちゃに濡れているくせに、蛇のような獰猛さでアカギのモノに強く絡みつき、精液を吸い取ろうとしてくるのだ。
それに加えて、カイジの濡れた声。普段よりも心もち高くなったその声が、アカギの性感を恐ろしいまでに煽る。
「あっ、ん、アカギ……、あぅ、もっと……もっと、くれよっ……!」
「っ……」
生きもののように飲み込まれ、こみ上がる射精感を耐えるために、アカギは唇を舐めると、カイジを言葉で責め始める。
「なぁ、あんた、オレにこうされるの想像して、ひとりで尻孔弄くってたんだろ……?」
「あっ、ぁんっ……! ちが……っ!」
「違わねえだろうが……っ、ほんとに、救いようのねえくらいスキモノだな、あんたは……っ!」
「ああっ……あ、あ、アカギっ……、ひぅっ……!」
罵ると、カイジは目に涙を浮かべて首を横に振りたくったが、裏腹に後孔はキュンとキツく締まり、アカギは呻いた。
どうやら、逆効果だったらしい。
セックスに没頭している今のカイジには、きっとどんな言葉でも、快楽に繋がってしまうのだ。
アカギは苦笑し、射精感に逆らうのをやめて、ぬちゅぬちゅと肉棒を出し入れする。
カイジの性感も煽るため、前立腺を亀頭でぐりぐりと抉るようにすると、カイジは口から涎を垂らして悦び、さらに締まりがキツくなった。
息を乱しながら、アカギはカイジの背に覆い被さる。
「カイジさん……出したい……このまま……」
声を上擦らせながら耳許で囁くと、カイジはなんどもなんども頷いてみせる。
「あっ、い、いいっ……、このまま、中にっ……」
薄赤く色づいた耳に歯を立てて、アカギは欲望にギラギラと瞳を燃えたぎらせる。
「っ……本当に、いいの? あんたがあんまり、やらしすぎるからさ……すげぇ、いっぱい出ちまいそうなんだけど……」
極まった声にゾクゾクして、カイジはシーツを握りしめてアカギに懇願する。
「出せっ、出して、くれっ……、あっ、お、オレの、中にっ……!」
それを聞いたアカギはカイジの頬に軽く口づけると、絶頂に向けてよりいっそう激しく腰を振りたくる。
「じゃあ……ぜんぶ出すぜ……、あんたの中に……っ」
「んあぁっ! あっ、あかぎ、ダメ、イく、オレも、も、イっちまうぅっ……!」
鋭く叫ぶようなカイジの声を聞いたアカギは、ゴリゴリと前立腺を擦りあげながら最奥を突き、そこで精液を吐き出した。
「あ……っ、カイジさんっ……!」
「ひぁ、ああぁっ……!!」
目を閉じ歯を食いしばって、アカギは濃い精液をびゅるびゅるとカイジの中に射精する。
その感覚に体を震わせ、カイジも勢いよくシーツに精を撒き散らした。
「っは……ぁ、すげぇ出てる……」
きもちよさそうに呟いて、アカギはゆるゆると腰をスライドさせて精液をカイジの中に注ぎ続ける。
アカギの言ったとおり、射精はなかなか終わらず、いつもよりビクビクと大きく震えながら濃い精液を吐き出していく陰茎の感触は、カイジの体をも細かに震わせ、熱いため息を誘うのだった。
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