よくじょう・4(※18禁)

 たくさん躊躇する分、いったんタガが外れてしまうと、カイジはアカギよりも数段積極的でイヤらしくなる。
「ん、んっ……ん、」
 じゅぷじゅぷと卑猥な水音を風呂場の壁に反響させながら、カイジは夢中でアカギのモノを舐めしゃぶっていた。
 挿入を思わせるような激しさで出し入れされ、アカギの喉が鳴る。
「カイジさん」
 呼ぶと、カイジは男根をくわえたまま、ちらりと目線を上げてアカギを見る。しかし黒い瞳はまたすぐ、もとのように伏せられた。
 鋭い目許が、心なしか赤みを増したように見えて、アカギは静かに笑いを漏らす。
 すると、それが気に障ったのか、カイジの口淫が急に激しくなる。
 括れを唇に引っ掛けながら亀頭を出し入れし、根本を強めに扱きあげてくる。
「ッ……」
 アカギが思わず息をのむと、カイジは勝ち誇ったような顔になり、さらにアカギを追い詰めようと貪欲に食らいついてくる。
 かたく膨れ上がった陰嚢をやわやわと揉みしだかれ、瞬く間に精液がこみ上げてくる。
 アカギは深く息をつくと、カイジの後頭部をぐいと引き寄せた。
「んっ、んぐっ……!」
 苦しげな声を無視して激しく腰を振り、やわらかな喉奥に精液を流し込む。
「ん……ん、」
 どくり、どくりと注がれる青臭い液体に顔をしかめながらも、カイジは喉を鳴らしてそれを飲み込んでいく。

 すべて出しきったアカギがカイジの頭から手を離すと、カイジは陰茎をくわえたまま、アカギの顔を見上げてニヤリと笑う。
 そして、やや勢いを失ったソレに再び刺激を与えるように、強く強く吸い付いた。
 一度射精し、敏感になっているソコは、カイジの舌の動きに反応してぴくぴく震える。
「ん……ふ、ぁう、」
「……どうしたの……、っ随分、積極的じゃない……」
 見せつけるように鈴口をちろちろと舐めるカイジの頭を、アカギは無理矢理引き剥がした。
 そして、やや不満顔のカイジの前に膝を折ると、頬を両手で挟んで顔を上げさせ、深く口づけた。
「ん……んん……」
「っ、は……」
 濡れた音をたてながら、たっぷり口内を味わう。
 唇を離すと、唾液と精液の混ざりあった白い糸がふたりを繋いだ。

 はぁ、はぁ、と荒い吐息を重ねながら、アカギは獰猛な目つきでカイジを見る。
「そんなに犯されたいなら、いいよ。望み通りにしてあげる」
 立って、と命令され、カイジはふらつく足で立ち上がる。
 すると乱暴に体を返され、壁に手をつかされて尻に半勃ちの性器を擦り付けられる。
 アカギにしては性急なその動作に、自分がここまでアカギを追い詰めたのだと思うと、どうしようもなく興奮を感じてカイジは身震いした。


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