Trick or Threeway（※１８禁）・５
深く体を絡め合い、ねっとりとしたセックスに没頭する恋人たちの姿に、アカギは唇を撓める。
自分の恋人が誰かを犯し、誰かに犯されている姿を同時に見るというのは、なかなか新鮮な感覚だった。
「クク……どう？ あんたの中……たまんないでしょ」
後ろから兎カイジに声をかけてやれば、黒く長い耳がぴくりと動き、快感にしっとりと濡れた双眸がアカギを振り返ってくる。
息を弾ませながらアカギの顔をじっと見つめたあと、なにを思ったか、兎カイジは目を細めてニヤリと笑う。
そして、片眉を上げるアカギの目の前で、自分の尻へと手を回し、グイと左右に割り開いてヒクつく後孔を曝け出してみせた。
「お前もどうせ、勃起してんだろうがっ……！ 来いよ、アカギっ……！！」
欲望にギラついた目で、挑発的な眼差しを送ってくる兎カイジ。
アカギは一瞬黙り込んだが、すぐに悪い笑みに顔を歪めると、兎カイジの後ろに近づいた。
「クク……いいの？ あんた、負けちまうぜ？」
言いながらジーンズの前を寛げ、下履きの中から自身を取り出す。
先ほどから延々見せられた恋人ふたりの痴態のせいで、ソレは既に硬く勃起し、天を仰いでいた。
収縮する窄まりに引っ掛けるようにして先端を擦り付けると、兎カイジは期待にゾクゾクと背を慄かせた。
「っは、大した自信だな……、っ、いいから、早く、ぶち込んでみろよ……っ！ クールぶってても、本当はココに挿れたくて、たまんねぇんだろうがっ……！！」
上擦った声で誘惑され、アカギは兎カイジの腰を掴むと、容赦なく怒張を挿入する。
「あっ！ はぁっ……！」
ずぷりと亀頭が入り込むと、兎カイジが背をしならせて歓喜の声を上げる。
待ちわびたように男根を迎え入れ、きゅうきゅうと締め付けてくる熱い腸壁の感触に喉を鳴らし、アカギはゆっくりとピストンしながら徐々に挿入を深くしていく。
「あッ……あぁ、すげ、硬ぇ……っ」
兎カイジは上気した顔で嬉しそうに笑い、アカギの抽送に合わせて自身も腰を揺らす。
すると兎カイジの勃起も自然に抜き挿しされ、猫カイジが甘い声を上げて鳴いた。
「ふぁ、あ、あ……！ だめ、そこ、いっぱい、突いちゃ……！」
「……んっ、くっ……締まる……うぅっ……」
前立腺を捏ね回されて猫カイジが感じまくると、中がキツく窄まって兎カイジを追い詰める。
するとアカギが突き上げている肉孔も吸い付くように締まり、連鎖する快感にアカギは獰猛な顔で舌舐めずりした。
性器への直接的な刺激はさることながら、視覚と聴覚から得られる快楽が凄まじく、その快感を陰茎の全長で味わおうとするが如く、アカギは深く長いストロークでひたすら媚肉を穿つ。
兎カイジの中を激しく出入りするアカギ自身からも先走りが垂れ、ぬっちゃぬっちゃと濡れた音が絶えず鳴っていた。
三人で高め合うような淫靡なセックスに、最初に限界の声を上げたのは兎カイジだった。
「っく……ア、もう……ッ！」
後ろからアカギにハメられ、前では猫カイジにハメているという、気の狂いそうな快感の得られるポジション。
体中から汗を滴らせ、耐えるように歯を食い縛る兎カイジに、アカギはクスリと笑って声をかける。
「あらら……イっちまうの？ 負けたらオレとのギャンブル、できなくなるけど」
いいの？ と問いかけながらも、アカギはヒクヒク蠢く肉壺を欲望のまま突き上げるのをやめない。
「あっ、うぅ……っ、く、っ、おらっ……！！」
前立腺を力強く穿たれるたび、心地よくあたたかな腸内に今にも射精してしまいそうになりつつも、兎カイジは懸命に力を振り絞り、とどめとばかりにズンっと大きく猫カイジを突き上げた。
「あはぁっ！ あっダメ、イっ……あぁあっ……！！」
「ぅあっ……！！」
同じトーンのひときわ高い声を上げ、ふたりのカイジはほぼ同時に絶頂に達した。
猫カイジはビュクビュクと濃い白濁を撒き散らしながら兎カイジをひしと抱きしめ、兎カイジはそんな猫カイジの淫らな孔の奥に存分に精を注ぎ込む。
ふたりがイった瞬間、兎カイジの腸壁がビクンビクンと大きくうねり、アカギもまた、もっていかれそうになるのをすんでのところで耐えていた。
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