No title・5(※18禁)


 アカギはカイジの尻をやわやわと揉みしだきながら、くちゅくちゅと卑猥な水音をたてて舌をピストンさせている。
 背を戦かせ、押し殺した嬌声を上げているカイジに、アカギはクスリと笑って言った。
「こんなトコ舐められて、感じてるんだ……」
 肛門の皺をくるくると舌で舐りながらアカギが揶揄すると、カイジは荒い吐息の下から反論してくる。
「感じて、なんか、いねぇっ! っあ、あぅっ……!」
「ふーん……」
 アカギはちらりと下へ目線を投げる。
 カイジの脚の間から覗く床の上には、大きな水溜まりが出来ており、張りつめたカイジのモノの先端から、白濁を帯びた雫がねっとりと糸を引いて滴り続けていた。
「嘘つき……」
「うぁッ……!!」
 冷ややかに言い放ち、さんざ苛んだ尻孔に指をつぷりと潜り込ませると、カイジは衝撃に目を見開いた。
 ぐちゅっ、ぐちゅっ、と濡れた音をたてながらアカギが中を掻き混ぜると、びくびくと体を跳ねさせながらも、カイジは軋るような声で吐き捨てる。
「あ、あっ、畜生ッ、嫌い……きらいだ、お前なんかっ……!!」
 ままならない自分の体が、もはや完全にアカギの支配下にあることを、理解できないカイジでもあるまい。
 それでも、快楽に潤んだ目で自分を睨みつけてくるその向こう見ずな表情に、アカギはゾクゾクさせられる。

「あらら……そんなに嫌われちまったんだ……?」
 甘い声で囁いて、アカギは立ち上がる。
 キツくなったジーンズの前を寛げ、充血した自身を取り出すと、獰猛な顔つきで乾いた唇を舐めた。
「それじゃあ、もう、どんな酷いことしてもいいよね……」
「ひッ、あっ、あっ……!」
 肉感的な尻の谷間に肉棒を擦りつけて扱くと、その熱さにカイジがヒクリと喉を引き攣らせる。
 腰を振ってにゅるにゅるとスライドさせると、物欲しげにヒクつく孔にアカギ自身の先端が引っかかる。
 誘うようなそのいやらしさに、アカギの陰茎からは先走りが垂れ、しとどに濡れたカイジの孔をさらに湿らせた。
「ふふ……お望みどおり『ヌいて』やるよ……」
 軽く伸び上がり、ぐちょぐちょになったカイジの尻孔に腰を合わせると、アカギはビクビクと脈打つ陰茎を、ゆっくりと沈めていく。
「アカ、あ、ああっ……! はぁ、んっ……!」
 宙に浮いた脚をくねらせ、カイジは挿入の快感に身悶えた。



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