無題・5(※18禁)


 カイジは床にぐったりと伏す。もう、指一本動かせないほど疲弊していた。
 やがて解放の余韻が去ると、カイジは急にからだの冷えを自覚した。風呂場で、しかもスカートなんかでこんなことをしていたのだから、当たり前である。
 ことに、腹の中で冷えていく粘液の気持ち悪さに辟易した。気力を振り絞ってカイジは体を起こそうとする。だが、アカギがカイジの背にのしかかったまま動こうとしないので、カイジは顔をしかめた。
「おい、どけよ」
 しかしアカギは
「もうちょっとだけ」
 と言って、カイジの髪に顔を埋めた。
 カイジはもうなにもかも面倒臭くなって、再び床に突っ伏した。目の前の鏡の存在を頭から追い出して、自分が今どんな格好をしているか、どんな醜態を曝したかなど、すべて忘れてしまおうと思った。

 しかしその後。
 カイジはぐちゃぐちゃに汚れた制服を洗濯するハメになった。
 まさか外に干すわけにもいかず、部屋の中に吊るしたそれを見るたび、カイジは悶絶することとなった。
 そしてもう今後一切、アカギから金を借りるまいと、何千何万回と立てては破った誓いを、また立てるのだった。






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