ボール遊び(※18禁)・4
「あっ……! あっ、ふ、うぁっ……!」
人気のないトイレに入った瞬間、カイジはガクリと崩れ落ち、大きく喘ぐ。
その体を引き摺るようにして個室に押し込め、自分も入ってドアを閉めると、しげるはポケットの中からリモコンを取り出した。
「ごめんね? あんまり簡単にいくとつまらないって思ったから……ちょっとだけ意地悪しちゃった」
強弱のつまみはいちばん強いレベルまで押し上げられていて、耳を澄ませば、カイジの体の中から低い振動音が聞こえてくるほどだ。
局の途中から、カイジはずっとそれに苛まれてきたのだ。
「あっ、あぅっ、あッ……! しげ、止め……ッ!!」
ほぼ痛みとしか受け取れないほどの強い刺激に、カイジはとても立っていられない。
ボロボロとはいえ、打ち続けられたこと自体が奇跡のような有様だった。
便座にぐったりと身を預け、強く体を痙攣させるカイジ。
その姿は苦しげだが、半開きになった口から覗く赤い舌や潜められた眉、しどけなく開かれた足は扇情的で、しげるの欲を刺激する。
しげるは靴を脱ぐと、足を上げてカイジの股間の膨らみをやわらかく踏みつけた。
「あっ! あっ、あっ……!」
足の裏でクリクリと刺激され、カイジは堪えられないといった風に仰け反って喘ぐ。
「あんたと打ってる人たち、今のこの姿見たらどう思うかな……? ケツにオモチャ入れて、勃起ちんぽから我慢汁垂れ流してる変態と打ってたなんて知ったら、気味悪がって逃げ出しちゃうかもね……」
残酷な言葉に、カイジの目に涙が膨らんでくる。
しげるは足を離すと、カイジの前髪を掴んで上向かせ、自分に視線を固定した。
「もし、南場が終わってカイジさんがトップじゃなかったら、このこと、あの三人にバラしちまおうかな?」
「……っ、え?」
朦朧とした意識の中、カイジは信じられないことを聞いた思いでしげるの目を覗き込む。
「カイジさんエロいから、案外、みんなその気になって、あんたのこと襲っちゃうかもしれない」
揶揄するように笑うしげるに、カイジは真っ青な顔で首を左右に振りたくる。
「いっ……いやだっ……! 頼むしげるっ、それだけはっ」
「どうして? こんなスケベな体、三本銜え込んだってまだ物足りないくらいなんじゃない……?」
下品な言葉で貶められ、カイジはとうとう涙を零しながら、しげるに訴えた。
「い、いや、だぁっ……! あっ、オレは、お前の、じゃなきゃ……っ」
思いがけない言葉に、しげるは軽く目を見開く。
涙と涎を垂らし、恐ろしいほどの快感に身を震わせながらも、カイジの黒い両目は潤んで熱っぽくしげるだけを見つめている。
「……ふーん。そうなんだ」
ぽつりと呟き、しげるはリモコンのスイッチを切る。
「ぁ、はぁ……はぁ……、ん……っ、」
まるでイった直後のようにドロドロに蕩けているカイジを見下ろし、しげるはふっと笑った。
「なら……、必ず勝ちなよ。もし、本当にカイジさんが勝てたなら……」
しげるはカイジの耳許に唇を寄せ、常にはないほど甘く、やさしい声音で囁いた。
「そんなオモチャなんかとは比べものにならないほど、いっぱいきもちよくしてあげる……」
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