年下の男(※18禁)・5


 厚い胸板をぜえぜえと弾ませながら、中出しされた尻を悩ましげにもぞもぞと動かすカイジを、食事を終えた猫のように満足げな顔でアカギは見下ろしている。
 今すぐにでも中のものを掻き出したくてたまらないのか、腕を拘束されたままのカイジがもどかしそうに身じろぐたび、双丘の割れ目から白濁がどろりと溢れ出てシーツにシミをつくる。
 それを眺めていたしげるが、低い声でぼそりと言った。
「ちょっと……なに勝手に中出ししてんの……」
「べつに……どこに出そうが、オレの勝手だろ……お前にわざわざ許可なんざ取る必要あんのか……」
 タバコを取り出しながらしゃあしゃあと言うアカギに、しげるはひどく悔しそうな顔をする。
 それから、まるで八つ当たりみたいに乱暴にカイジの体を仰向かせると、その足を抱え上げて猛ったモノの先端をちゅくちゅくとソコに擦り付けた。
「あっ……しげる……待っ……まだ……」
 慌てたような声を上げるカイジを無視して、しげるは自身の切っ先を収縮する窄まりへと沈めた。
「あぁぁ……っ、あっ……」
「……っ……」
 アカギとの性交で既にソコはやわらかく緩んでいる上に、中が精液でひどく潤っている。
 突き挿れ、腰を引くと溢れてくる他の男の精液の感触に、しげるは鳥肌をたて、怒りに任せて激しく突き上げ始める。
「くそ……っ、中、熱い……、」
「ひぁっ!? あっ、しげ、いきなり、激し……ッ」
 硬い肉棒をぬる、ぬる、と突き入れ、奥深くまで繋がって中のモノを掻き出すように律動する。
 あまりの激しさに、アカギの放った精液は白く泡立ち、ぐちゃっぐちゃっと粘りけのある水音をひっきりなしにたてている。
「あっ、あっ、あっ……っひ、や、ふぁあ……!」
 ガクガクと揺さぶられながら、カイジは悲鳴のような声で喘いだ。
 アカギとの激しい性交を終えたばかりで、喉が涸れて声は掠れている。しかし、快楽に溺れやすいその体はしげるが突くたび敏感に跳ね、萎えていた性器も、いつの間にか硬さを取り戻していた。
「あっ、あっうっ、しげる……あっ、しげ、るぅっ……!」
「はぁ……カイジさん……っ、」
 甘い声で名前を呼ばれ、しげるは肩を震わせてカイジに覆い被さる。
 が、そこでカイジの拘束された腕が邪魔になり、しげるはその手首に自ら巻きつけたガムテープを乱暴に剥がした。
「カイジさん……」
「はっ、あ、あぁっ……!」
 ベリベリと音をたてて剥がし取ったテープを丸めて投げ捨てると、しげるはカイジをひしと抱き締めて腰を振る。
 カイジは自由になった腕をしげるの背中に回し、強く抱き寄せて喘いだ。
「あ……すご、きもちいい……」
「あっ、ぁ……ンっ、はぁ、あッ……!」
 互いの体を密着させ、ぐじゅぐじゅに濡れた蜜壺をひたすら味わうように貪欲に突き続けるしげるに併せ、カイジの腰も動く。
 互いに理性を手放した獣じみたセックスを眺めながら、アカギはタバコをふかしていたが、矢庭につと手を伸ばし、肉棒がにゅるにゅると出入りしている結合部に触れた。
「あっ!?」
「っ、な、に……?」
 カイジは驚きに声を上げ、しげるは頬を微かに染めたまま目を剥いて後ろを振り返る。
 しげると目が合うと、アカギは悪漢めいた顔で目を細めた。
「手伝ってやるよ……お前みたいなガキのちんぽじゃ、カイジさんは満足できねえだろうからな……」
「! 余計なこと、ーーッ!?」
「ふあぁ……っ!」
 三本纏めた長い指がずぷりと深くまで挿入され、カイジは喉を反らして叫ぶ。
「……っ、ちょっと、カイジさん……っ?」
 アカギの指に刺激されてカイジの孔が引き絞るように締まり、しげるは危うく達しそうになるのをすんでのところで堪えた。
 すさまじいまでの快感にもっていかれそうになりながら、カイジの上で、はぁ、はぁ、と息を荒げているしげるに、アカギは顎を上げて呼びかける。
「ほら……早く動きな。合わせてやるから」
 しげるはぐっと唇を噛み、カイジを見下ろす。
 汗やら涎やら涙やらでぐちゃぐちゃなカイジは、チーズみたいにとろとろになって与えられる快楽だけを待ち詫びている。
 しげるは不本意そうな顔をしつつも、長く息をつき、ゆっくりとピストンを再開した。
「あっ! あっあっ、や、あっ」
「っ、あ……狭い……ッ」
 しげるが律動するのに合わせて、アカギの指も出たり入ったりする。
 そのタイミングが絶妙で、カイジは宙に浮いた足の爪先がヒクヒクと痙攣するくらい感じてしまう。
 しげるはしげるで、アカギの指が入っている分、狭くなっている中と、いつもよりキツい締め付けに眉を寄せ、今にもイってしまいそうになるのを堪えるのに必死だった。
「あらら……そんなによがっちゃって……」
 揶揄するようなアカギの言葉は、カイジとしげる、どちらに向けられたものかはわからない。
 あるいは、どちらか片方ではなく、ふたりに対する言葉だったのかもしれないが、どちらにしろ、しげるもカイジも、そんな声はもう届いておらず、ただひたすら、目の前の快楽だけを貪欲に追い求めているのだった。
「あっ、イく……っ! またイく、イっちまう、しげる……っ!!」
 背中にぐっと爪を立てて訴えられ、切迫した喘ぎに息を乱しつつしげるも頷く。
「オレも、もう……出そう、カイジさんっ……、」
 しげるはかたく目を瞑り、今にも爆発しそうに硬くなった肉棒でカイジの中を深く抉る。
「ね……オレもこのまま、中に……いい?」
 快感に上擦った声で、甘えるようにねだるしげるに、カイジはこくこくと頷く。
「あっ、い、いいからっ……! お前の、ぜんぶ、オレの、なかにっ……! あっ、ぁくぅっ!」
「っカイジさんっ……!」
 ずく、と最奥に突き挿れ、しげるはそこで精液を吐き出した。
「あっ! あっあ……あうっ……」
 体内に熱い迸りを感じ、その刺激でまた、カイジも達する。



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