ねこっかわいがり・6(※18禁)



「カイジさん……」

 吐息混じりに名前を呼んで、アカギはカイジの尻に手を伸ばす。
「あっ……!?」
 敏感な尻をするりと撫で上げられ、カイジの口から困惑したような声が上がった。
 割れ目をなぞり、悪戯するように孔へ指をぐっと押しつけると、長いしっぽがアカギの手を押し退けようとしてくる。
「そ、そこはっ……」
 あれだけ夢中になっていたフェラチオも忘れ、アカギの方を振り返って首を横に振るカイジ。その必死な様子に、アカギはひどく焚きつけられる。
 カイジの顔を見ながら、自分の指を舐めて唾液で濡らす。
「……あ」
 挑発的なその表情に、カイジはちいさく声を漏らして唇を噛んだ。
 本当に嫌なら、逃げればいいのに。いくらでもそうすることができるこの状況下でそれをしないのは、本心では期待しているからだ。
 それがわかっているから、アカギは唾液でたっぷり濡らした指でふたたびカイジの尻孔をつつき、既に物欲しげにひくついているそこへ、指を一本、潜り込ませた。
「あ、あぁ……あか、ぎ……」
 欲情した声を上げながら、それでもカイジはしっぽでアカギの手を退けようとしてくる。
 ふさふさしたしっぽは長さも質量もたっぷりあって、意外に邪魔だ。
 もう片方の手でなんとか邪魔を阻もうと、しっぽを掴んで格闘しているうち、アカギの手が偶然、カイジのしっぽのつけ根に触れた。

 瞬間、
「ひゃっ!!」
 と驚いたような声が上がり、カイジがぶるぶると体を震わせた。

 いったいどうしたのだろう、とカイジの顔を眺めているアカギの口の端に、熱いものがとろりと垂れ落ちてきた。
 それは限界まで膨らみ、痛々しげに震えるカイジの陰茎の先端から滴り落ちた、粘つく先走りの雫だった。
 頬を染め、涙目で息を荒げるカイジの表情に、アカギはニヤリと笑って口端を汚した液体を舌で舐め取った。
 「……なるほどね」
 呟きざま、アカギはカイジのしっぽのつけ根を掴み、指で扱くように撫で上げる。
「!! 〜〜っ!!」
 声にならない声を上げ、カイジは大きく仰け反った。
 しっぽは滅茶苦茶にのたうち、痺れたように悶えている。
 その隙に、アカギが指を後孔にずぷりと潜り込ませると、カイジは半狂乱になった。
「あっ、アカ……ひっ、うあぁっ……!!」
 ひくひくと蠢きながらもまだ硬く閉じていた孔が、しっぽのつけ根を弄くるたび、やわらかく緩んでアカギの指を呑み込もうとしてくる。
 やはり、ここは性感帯らしいと、アカギがしつこくそこを触り続けると、耐えられなくなったのか、カイジはアカギの体の上に崩れ落ちてしまった。「あっ……んっ、あぁ、く、ぅッ……」
 腰を揺らしながら鳴き声を上げるカイジの陰茎から、また新しい雫が露を結び、糸を引いて垂れ落ちてくる。
 粘着質な糸を追うようにして、アカギがふたたびカイジのモノを口に含むと、カイジはぶるりと身を震わせてため息をついた。



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