無題・3(※18禁)


 ベッドへ移動する間すら惜しく思っているのは二人とも同じだったようで、カイジはアカギに引きずられるようにして、隣の浴室へ移動した。深く口付けられながら、手首の拘束を解かれる。ぼうっとする頭で、痕になっていないだろうか、と考えていると、不意に絡んできたアカギの足に足元を掬われて乾いた床にへたりこんでしまった。
「四つん這いになって、ケツこっち向けて」
 屈辱的な要求に、カイジはアカギを睨み付けたが、アカギはそんなもの意に介さない。固形石鹸を手に取り、水で濡らして泡立てながら、『で、やるの? やらないの?』とでも言うような表情でカイジを見下ろす。イラつきながらも、体に渦巻く熱は耐えがたく、カイジは結局言われた通りにするしかなかった。長い時間をかけ、獣の体勢で床に這うカイジに、アカギは喉を鳴らして笑う。

 石鹸を置き、カイジの後ろに膝を折る。スカートを捲り上げ、薄い下着をずらして泡にまみれた指をつぷりと押し込んだ。
「あぁ……」
 カイジがため息のような声を漏らす。
 そのまま、石鹸のぬめりを丁寧に中に塗り込めていく。中を指でかき回すと、ぐじゅぐじゅと石鹸の湿った音が鳴った。
「カイジさんのここ、女みたいに濡れてる
……」
「あ、アホ……っ! おまえっ……が、あっ! 濡らしてん……だろうがっ……!」
 わざと、羞恥を煽る言い方をすると、カイジは屈辱に涙を滲ませながら律義に反論してくる。だが、指で探りあてたカイジの弱い部分を撫でてやると、勝ち気な表情が一瞬で崩れ、困惑したように眉を潜める。
「あっ、そこは……っ、」
「ん? ここは……何?」
「ああっ! あっ! ダメ……だっ、アカギっ! そこ、そんなに、こすったら、あ……ッ!」
 両手をぎゅっと握りしめて切迫した喘ぎを漏らすカイジに、アカギも高ぶった。
 ずるりと指を引き抜き、ガチガチに固くなった自身を取り出す。先走りを塗りたくるように後腔に擦り付けると、その熱さにカイジがびくりと体を揺らした。
「ここに挿れたい……いい?」
 逸る気持ちを押さえて問う。こんなことを問うのはもちろん、わざとだ。半ば強引に始めた行為で、カイジに合意の意思表示をさせる。もっとも征服欲の満たされる瞬間だ。
 カイジは真っ赤な顔で恨めしそうにアカギを睨み、小さく頷いた。
 アカギは笑い、乾いた唇を舐めた。
「ふふ……たくさん、気持ちよくしてやるよ」
 下着は下ろさないまま、横からずぷりと亀頭を挿入する。
「はぁ……っ、あ、かぎ……」
 発情しきって濡れた表情で振り返るカイジを見ながら、アカギはぬぷぬぷと浅い部分で出し挿れを繰り返す。具合を確かめるようなその動きに焦れて、カイジは無意識にアカギのものを強く締め上げてしまう。
「クク……この淫乱」
「あっ! あっ、んっ……」
 嘲りの声とともに、アカギは誘われるまま深くまで突き挿れていく。それにあわせ、カイジの声も高くなった。
「あ、ふっ、深……っ、う……」
「ん……キツ……」
 吸い付いてくる内壁に、アカギも思わず声を漏らす。少し引き抜き、さっき探りあてた弱いところを先端でぐりぐり押してやると、中が悦んで痛いほど締め付けられる。
「ひっ! そこ、ダメっ……だって……っ」
「ダメ? こんなに嬉しそうなのに?」
「うぁっ、あっ、アカギっ!」
「ダメなのは、あんたの体だろ」
 逃げそうになるカイジの腰を抱き締め、そこばかりを執拗に責め続けるとカイジは早々に限界を訴える。
「っあ、だめだもうっ、イっちまうっ……!」
「早いな……いいよ、ほら」
 下着の中に手を入れて、ぐしょぐしょに濡れたカイジのものを扱いてやると、三度ほど擦ったところでカイジは呆気なく埒をあけた。

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