apron・5(※18禁)


 だが、しげるはそこで手を止めると、カイジの後ろに膝を折ってしまう。
「えっ、しげ……る?」
 不安そうな声を上げるカイジに、しげるは双丘の割れ目に沿うように垂れた白い紐を避け、硬い尻を撫でながら、柔らかい声で言う。
「体、ちゃんと支えててね……」
「な、ん……ひぁっ!」
 言葉が終わると同時に、ぬめった感触が後孔をつつき、カイジは四肢を跳ねさせる。
 それがしげるの舌だと知覚して、半狂乱になるカイジだったが、自身をしげるの右手の中に握り込まれたままなので、逃げようにも逃げられない。
 しげるは左手でカイジの腰を抱き寄せ、鼻先を臀部に埋めるようにしてそこを舐め回していた。
 たっぷりと唾液を乗せた舌で孔の周辺をぐちょぐちょに濡らし、尖らせた舌先で窄まりをつつく。
 そして、硬く閉ざされていたソコがほんのすこし緩んだのを見計らい、舌先を捻じ込んだ。
「……〜〜ッ!!」
 きもち悪いともきもちいいともいえないような、奇妙な感触にカイジは身悶える。
 襞を一本一本舐め解すようにしながら、しげるは右手を動かし、ゆっくりとカイジの陰茎を扱き始める。
「ああっ……は、あぁ……!」
 突然やってきた直接的な快感が、強張っていたカイジの体を緩ませ、しげるの舌を奥まで迎え入れさせる。
 深く挿入した舌で中をぐるりと舐めてから、しげるは口を離す。
 それから、自分の左手の人指し指に唾液を絡めると、つぷりとソコへ挿入した。
「あーー! あ、ぅくっ……」
「痛くない? 力抜いてて……」
 カイジの陰茎をより強く扱きながら、しげるは指を抜き挿しする。
 前への快楽に気を取られているカイジは、痛みをそれほど感じていないようだったが、異物感は拭えないのか、その眉根は深く寄せられていた。
 しげるはゆっくりと時間をかけて抜き挿しを繰り返し、カイジのソコを慣らしていく。
 時間が経つにつれ、しげるの人指し指はすこしずつ奥へと進んでいき、第二関節まで入るようになった。
 その指で内壁を擦っていると、突然カイジの様子が豹変した。
「うぁぁっ!? や、だっ! ひぅぁっ……!!」
 悲鳴に近い声を上げ、カイジはガクガクと体を揺らす。
 右手の中にあるカイジの陰茎がひくりと動いたのを感じ取って、しげるはニヤリと笑う。
 そして、今探り当てたポイントをしつこく指で擦り始めた。
「あっ! あっ、ダメだ、しげる、そこ、嫌だぁっ……!!」
 頭がおかしくなりそうな快楽に、激しく首を横に振って拒否反応を示すカイジだが、しげるが逃げを許すはずもなく、むしろ緩くなったソコに指を一気に二本も足し挿れられ、三本揃えた指でぐりぐりとそこを刺激される。
「ひぁ、あっ、も、ダメだぁっ……! しげる、ん、ぁふぅっ……!!」
 とても自力では立っていられず、ずるずると床にくずおれそうになっているカイジを見て、しげるは手を止めた。
「はー……はー……」
 丸めた背中で大きく息をついているカイジの、体の向こうにあるまな板の上を見て、ふと悪戯心を刺激され、しげるは立ち上がった。
 そこに転がされていた人参を手に取ると、カイジの顔を見下ろしてクスリと笑う。
「カイジさんの中、もう指なんかじゃ物足りないってさ。だから、これ食べさせてあげる」
 その台詞に、カイジの顔色がさっと変わる。
「や、やめろっ……! しげるっ……!!」
 必死に逃げを打とうとする腰を抱き止め、しげるは人参をカイジの後孔に擦りつけた。
「暴れたら、傷ついちまうかもよ?」
 脅すような言い方に、カイジはビクリと体を強張らせる。
 その、動きの止まった一瞬の隙をついて、しげるは人参をカイジの中にぐっと押し込んだ。
「ひああっ!? や、嫌だっ、無理だそんなのっ、あ、あううっ……!!」
 カイジの言葉とは裏腹に、緩みきったカイジの後孔は太い人参をいともたやすく受け入れていく。
 食べ物を自分のそんなところに入れられてしまったということに、打ちのめされたカイジは涙を溢した。
 奥まで入り込んだそれを、ずぷずぷと抜き挿ししながら、しげるは泣いているカイジに問いかける。
「どう? 人参の味。泣いちゃうほどおいしい?」
「うぅっ……し、しげる……も、抜いて、くれ……」
「ふふっ……」
 涙と鼻水まみれのカイジの頬をぺろりと舐め上げ、しげるは悪戯っぽく笑う。
「なんで? カイジさん、太くて硬いの、好きでしょ……?」
「あっ! あっあっ、んんっ!」
 さっき指で探り当てた場所に、しげるが人参をぐりぐりと押し付けると、それまで泣きながらやめろと懇願していたのが嘘のように、カイジは甘い声を上げて自分から人参を飲み込もうとするように腰を突き出してくる。
「あっ、あーー、しげる、そこ、そこぉっ……!!」
 もう前への刺激は与えていないにも関わらず、カイジの陰茎はビクビクと痙攣しては、白濁混じりの先走りを絶えず垂れ流していた。
 このまま続ければ、カイジはじきに絶頂してしまうだろう。
 人参でイってしまった淫らさを指摘して言葉責めしてやるのも悪くないと思ったが、しげる自身もカイジの痴態に性欲を刺激されてスラックスの下で窮屈そうにしているため、やめておくことにした。



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