初夜・7(※18禁)
「痛かったら、言って」
しげるは自身でカイジの窄まりをつつき、ローションのぬめりを借りて亀頭を挿入する。
「は、あ、ぁっん……」
ゆっくりと肉棒が押し入ってくる感覚に、カイジはぴくぴく震える。
指とは比べ物にならないほどの圧迫感だが、充分すぎるほど解されたそこは、大した痛みもなくしげるを受け入れる。
一番太い部分が入るとき、カイジはさすがに苦しそうな顔を見せたが、そこをなんとか乗り越えてしまえばどうにかこうにかすべて飲み込むことができた。
カイジの奥まで入ると、しげるは深く息を吐いた。
「……あったかい」
僅かに上ずった声で言って、肩を震わせる。
裸の白い肩が寒そうに見え、カイジはベッドの隅に追いやられていた掛け布団を引き上げ、二人の体を包むようにしてしげるの肩にかけてやる。
「寒いだろ」
「平気。すぐ熱くなるよ」
「……バカ」
しげるはクスクス笑い、腰を動かし始める。
「ん……あ、し、げる……」
ゆるゆると突かれ、カイジは微かに声を漏らす。
さっき与えられた嵐のような快楽とは違う、寄せては返すさざ波のような快感に、カイジは陶然としていた。
肌を合わせて感じる互いの体温。しげるの言った通り、少しずつその体は温まっているようで、それがカイジにはほんのり嬉しかった。
凍るように冷たかった足も、いつのまにかカイジより熱くなっている。
しげるは目を閉じ、頬を微かな桃色に染めている。
頬も熱くなっているのだろうか。
その温度を確かめたくなって、カイジがしげるの頬に触れると、しげるは薄く目を開いてカイジを見た。
頬に触れているカイジの手に自分の手を重ね、快感に濡れた瞳でカイジを見る。
「カイジさん、もう、激しくしていい……?」
「え……? ぅあ!」
返事を待たず、しげるはズンとカイジの奥を突いた。
「あ……っ、あっあっ、んん……っ」
にゅるにゅる抜き挿ししながら、カイジの手を頬から外させ、指を絡めて握る。
さっき見つけたポイントを探り当て、自身の先端で突いてやると、カイジは力一杯しげるの手を握って嬌声をあげる。
「! は、あぅ、しげる……ッ、あ、ソコ、そこはぁっ……!」
「……っ……!」
まるで喰らおうとするように収縮するソコに、しげるは眉を寄せて呻いた。
「……ごめん、カイジさん。止まん……ない、かも……っ」
「あっ! だ、駄目……っ、だめだっ、あっあ、あぁっ!」
タガが外れたかのように、しげるはソコをずくずく突き上げてカイジの体を蹂躙する。
「ひ、あ、あっ……!」
「は……、カイジさん、オレので感じてるの……?」
しげるは荒い息の合間に問う。
返事を期待した問いかけではなかったが、しげるの予想を裏切ってカイジは何度も頷いた。
「あぁ……ぃ、いい、お前……のっ、すげ、よすぎてっ……! ダメだっ……、く、狂っちまう……ッ」
悲鳴のような声で訴えるカイジに、しげるの腰が重く疼く。
「ふ……いいよ、カイジさん……、一緒に……っ、狂っちまおう……?」
「あっあぁっ! しげるっ、あぁあっ!」
びくびく痙攣するカイジのモノを掴み、射精を促すように激しく扱くと、カイジは体を仰け反らせながら絶頂を迎えた。
一度目よりさらりとした精液が、カイジの腹にぱたぱたと落ちる。
「ん……く、っ!」
搾り取るようにきつく締め上げる中に、しげるも堪らずカイジの中に吐き出した。
「はぁ……は……っ」
しげるは小さく息をはずませながら、カイジをぎゅうと抱き締める。
「カイジさん……大丈夫?」
汗で張り付いた前髪をかきあげ、額にキスをすると、カイジは居心地悪そうにもぞもぞみじろいだ。
「大丈夫……だけど、体中ベタベタで気持ち悪ぃ……」
渋面をつくってはいるが、カイジの頬は赤く染まっている。
照れているのだ。
しげるは少し笑い、ゆっくり腰を引く。
「ぁ……っ」
ずる……と抜け出ていく感触にカイジは思わず声を漏らし、慌ててそれを誤魔化すように咳払いをする。
その様子にしげるはニヤリと笑う。途中まで抜いた性器を再びカイジの中に沈めれば、中に出されたしげるの精液がぐぷりと音をたてる。
「ん……オレが出したのでぬるぬるだ……カイジさんの中……」
その感触を確かめるようにゆるく突き上げ、少し首を傾げるようにしてカイジの顔を覗きこむ。
「ほら……カイジさん、わかる?」
「ぁ、こら、し、しげる……ッ」
カイジはたまらず身を捩る。その拍子に中が生き物のようにうねり、しげるは眉を寄せてちいさく喘いだ。
「カイジさん……、もう一回、いいよね?」
「あっ、あっ、んんっ……!」
カイジに抗議の声を挟む隙を与えず、しげるは再び激しく責め始めた。
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