初夜・5(※18禁)


「ン……、カイジさん、もうイキそう……?」
「んん……! ふぁ、だ、ダメだっ、そこ、そこはっ……!」
 先端を激しく責められ、カイジはしげるのモノから口を離してしまう。
 逃げようとする下肢を押さえつけ、喉奥まで咥えこんで強く吸えば、情けない声とともにドロリとした液体が口内に広がった。
「ん、ぁ……し、しげる、悪いっ……!」
 快感に息を荒げながら、カイジは慌ててしげるから離れようとする。それを手で制しつつ、しげるはごくりとカイジの出したものを飲み込んだ。
「……飲んじゃった」
 ぺろりと唇に付いた残滓を舐め取り、悪びれずに言うしげるに、カイジは慌てる。
「ばっ、バカ! そんなもん飲むやつがあるかっ……!」
「べつに平気だよ。それより……」
「んぐ……っ!」
 しげるはカイジの頭を押さえ付け、自分のモノをふたたび咥えさせる。
「オレもそろそろだから……もう少し頑張ってよ、カイジさん」
 カイジは目を白黒させながらも、痛いほど勃起したしげるのモノを解放してやろうと、健気に口淫を再開させる。
 やはり、しげるにされたのを真似て、口をすぼめて先端を強く吸う。
 喉の奥まで迎え入れてえづきながらディープスロートすると、微かな呻き声とともにカイジの後ろ頭がぐっと押さえ付けられた。
「っ、出すよ……っ、カイジさんっ……!」
「ん……っ!?」
 熱い飛沫が喉奥を打ち、カイジは噎せそうになる。しかし、しげるに押さえ付けられているため逃げることは叶わず、びゅるびゅると吐き出される精液をすべて口内に受け止めるしかなかった。

 やがて射精を終えると、しげるが深く息を吐いた。
「……気持ちよかった……」
 これでようやく解放される――そう思いきや、しげるはカイジの頭を離さないまま言い放った。
「ねぇ、オレのも飲んでよ」
 カイジはビクリと肩を揺らす。
 口の中の液体はねっとり濃くて青臭く、正直、吐き出したくてたまらない。
 だが、頭を押さえるしげるの手は、それを許さないと言っている。
 梃子でも動きそうにない。頭を動かそうとすれば、さらに強く押しつけてくる。
 仕方がない。
 ーー自分だって、しげるに飲ませてしまったのだから。
 そう自分に言い聞かせ、カイジは覚悟を決めた。

 息を止め、喉を鳴らしてそれを飲み下す。
 飲み込んでも飲み込んでも、まだ口の中に残っているような感触に辟易していると、ようやく頭を解放される。
「……っ、う、ゲホッ、ゴホッ……!」
 喉に絡み付く精液に、カイジは激しく咳き込む。
  しげるは起き上がり、カイジの背中を労るように撫でる。
「大丈夫?」
 心配そうなしげるの声に、ぜえぜえと肩で息をしながら、カイジは平気だと頷いてやる。
「良かった……」
 しげるはカイジの体を抱き締め、そのまま後ろへ押し倒す。
 唇が触れそうな距離でカイジの顔を見詰めながら、密やかな声で問う。
「じゃあ……次に進んでもいい?」
「つ、次?」
「そう……」
 しげるはカイジの足を開かせ、現れた窄まりに指で触れた。
「ここ……」
「っあ!?」
 カイジはビクンと体を震わせる。
「ここで、オレを気持ちよくして……?」
「あ……あ、ぅ」
 先程まで愛撫していたしげるの怒張を思い浮かべ、カイジはすくんだ。
 男同士の行為ではここを使うと知ってはいたし、覚悟はしていたつもりだったが、いざとなるとやはり恐ろしい。
 怯えたような顔をするカイジの頬に、しげるはひとつキスを落とす。
「大丈夫だよ。ちゃんとゆっくりやるから」
 そう言って一旦ベッドから離れ、何かの液体が入ったボトルを手に戻ってきた。
 流石のカイジも、それが何かくらいは見ただけでわかる。
「お前……そんなもん持ちこんでたのかよ」
「うん……。だってオレ、ずっとあんたとしたくてたまらなかったんだから」
 ストレートな物言いに、カイジは赤面して口ごもる。


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