roasting・1(※18禁) 神アカカイ3P 二輪挿し 失禁注意 ※アカギと赤木がナチュラルに同じ空間に存在してます


「カイジさんってさ、ジジイとオレ、どっちが好きなの?」
 突然、アカギから投下された爆弾のような質問に、カイジは読んでいたパチンコ雑誌から一瞬顔を上げたが、またすぐに伏せた。

 こいつ、暇潰しに下らねぇこと言ってやがるな……。
 そのくらいにしか思っていないようだ。

 事実その通り、これは単なる暇潰しの軽口に過ぎず、本来なら黙殺されても気にならない類いの質問だったが、テレビを眺めていた赤木が
「俺も気になるな、カイジ」
 と乗っかってきたことで、にわかにその様相を変えた。
「赤木さんまで……なに下らねえこと言ってるんですか」
 カイジは面倒くさそうにため息をつく。
 いつもなら赤木に対してこんな不遜な態度を取らないカイジだが、どうやら買ったばかりの雑誌に夢中になっているようで、話しかけられることが煩わしくて仕方ないらしい。
 赤木がその様子を面白くなく思っていると、どうやらアカギもそうだったらしく、カイジに近寄るとその手からぱっと雑誌を奪った。
「てめ……返せよっ!」
「オレたちの質問に答えてくれたらね」
 雑誌を取り返そうと伸ばされる手をかわしながらアカギは言う。その瞳に、本気の色が滲んでいることに気付かなかったカイジは、雑誌を取り返せないことに苛立ち、吐き捨てるような口調で言った。
「あーはいはい、どっちも好き、オレは赤木しげるならなんだって好き! ……わかったらさっさと返せよ」
 ここでどちらか片方の名前を挙げたら、後々面倒なことになると判断しての返答だった。
 その、逃げの姿勢に対しては、赤木もアカギもなんとも思わない。カイジが用意する答えはそんなものだろうと端から予想はついている。
 しかし、問題は言い方だった。あまりにもおざなりなその言い方が、二人の赤木しげるの神経をはっきりと逆撫でした。

 もとは一人の同じ人間、互いに考えていることは言葉をかわさなくてもわかる。アカギと赤木は一瞬の目配せののち、二人同時にカイジに近付いた。
「カイジ……、ありがとよ。俺たち二人とも好いててくれるんだな」
 そう言って頭を撫でてくる赤木に、カイジは何やら雲行きが怪しいことを感じとる。やたら優しい手付きが逆に不穏だ。息を飲み、座ったままずるずるとあとじさるカイジの肩を、いつの間にか後ろにいたアカギががっしりと掴んだ。
「でも足りねぇな……そんな生温い答えじゃ……」
 しまった、とカイジは思ったがもう遅い。慌てて逃げを打とうともがいても、一対一のときですら逃げおおせた試しがないのに、二人相手など無理に決まっている。
「あ……アカギ、赤木さん……?」
 まさに前門の虎、後門の狼。
 戦慄するカイジに、二人の赤木しげるはニヤリと同じ笑みを浮かべ、赤木はカイジの右耳に、アカギは左耳に、それぞれ顔を寄せると、低く囁いた。

「心が選べないなら、体に聞いてみりゃあいい」



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