お掃除(18禁)・3


 ようやく射精が落ち着いてくると、アカギはカイジの腰を掴んだまま、深くため息をついた。
 名残を惜しむようにゆっくりと腰を引くと、ぬるーっと陰茎が抜け出ていったあと、ヒクつく窄まりから一呼吸おいてどろりと白濁が垂れ落ちてきた。
 絶頂の余韻に未だ痙攣がおさまらない体をくったりとベッドに横たえ、カイジは涙をいっぱいに湛えた目で天井を見つめる。
「はぁ、は……っ、すご、かった……」
 しゃくりあげるようにヒクヒク跳ねる体を捩りながら、ぼうっとしていたカイジだったが、ふと思い出したように、頭をもたげてアカギの方を見る。
「おまえ、も……きもち、よかった……?」
 ふわふわと呂律の怪しい口調で問いかけられ、アカギの肩がぴくりと動く。
「……? な、ん……」
 いきなり仰向けにさせられ、両脚を大きく開かされてキョトンとするカイジだったが、次の瞬間アカギが躊躇いなく尻に顔を近寄せてきたので、驚いて目を見開いた。
「あッ!? や、アカ、なにして、んぅっ……!」
「さっきのお返し」
 精液にまみれた尻穴を舌でつつかれ、こそばゆいような刺激にカイジは体をビクンとさせる。
「あっ、んっ、お返、し、って……あぅっ!」
「今度は、オレが綺麗にしてあげる……」
 ぬるりと軟体動物のような舌が入り込んできて、カイジは悲鳴じみた嬌声をあげる。
『さっきのお返し』とは、カイジのお掃除フェラのお返しということなのだろう。
 くちゅくちゅ、じゅるじゅると卑猥な音をたてながら、アカギはカイジの尻に顔を埋め、自らがたっぷりと中出しした精液を舌で掻き出し、啜る。
「ぁ、ぁはっ、あかぎっ、だめ、だって、んっ、くっ……!」
 羞恥心を掻き立てられる行為に、カイジは首まで真っ赤に染め上げながら、イヤイヤをするようにかぶりを振る。
 すこし視線を上げれば、白濁にまみれた自分の陰茎越しに、足の間に伏せられたアカギの顔が見え、破廉恥な光景にカイジはごくりと喉を鳴らす。
 すると、それに反応するように、切れ長の双眸がカイジを見た。

 その、劣情に濡れた眼差し。
 途方もなく色っぽい上目遣いに、萎えていたカイジ自身がピクリと動く。

 汚れた唇を乱暴に拭いながら体を起こし、アカギはいつの間にか硬度を取り戻していた陰茎を、今まで舌で拭っていたカイジの尻穴にぴたりと押し当てた。
「カイジさん……」
「あ! あっあッ、あぅ……っ」
 熱に浮かされたように名前を呼ばれ、ずぷずぷと挿入され、また始まった淫らなセックスに、カイジは涎を垂らしながら、はしたなくよがり声をあげた。


 結局、ふたりがちゃんと体を綺麗にできたのは、日が高く昇ってからのことであった。






 


[*前へ][次へ#]

51/77ページ

[戻る]