revenge(※18禁)・4


「あっ、赤木さんっ……」
「んー?」
 ジーンズのベルトを外しながら、間延びした返事をする赤木に、カイジは羞恥で真っ赤になった顔で訴える。
「やっぱり……こんなの……、」
「……今さらなに言ってんだ。初めてってわけでもねぇだろうが」
「で、でも……っ、うわっ……!!」
 ジーンズと下履きを一気にずり下ろされ、カイジの口から情けない声が上がる。
「ちょっ、赤木さ……っ!」
「ほら……お前も、早く」
「……ッ」
 カイジは言葉を詰まらせ、唇を噛みながら赤木のスラックスに手をかける。

 ベッドに横向きに寝転がり、頭の位置が互い違いになるように向かい合うこの体勢ーーシックスナインは、赤木の言うとおり今まで数度やらされたことがあるものの、相手の目の前に自ら股間を差し出すような体位にはやはり堪え難い羞恥があるらしく、カイジは涙目で体を震わせている。

 もたもたと手を動かし、どうにか白いスラックスの前だけ寛げて、カイジは赤木の下履きの中に手を入れる。
「あ……、」
 指先で触れた赤木のソコはすでにハッキリと熱を持ち、硬く脈打っていた。

 その熱さに怯んだように手を止めてしまうカイジにクスリと笑い、赤木は目の前に曝されたカイジの陰茎の先端に唇を落とす。
「あ……っ!」
 ビクリと引き攣る太腿を宥めるように指先でなぞりながら、赤木は震える鈴口に舌を押し当て、愉しそうに囁いた。
「……ちゃんと、俺の真似しろよ?」
「あかぎさ……、あっ、ん……っ」
 亀頭を口に含んで舐め回すと、カイジの口からあられもない声が上がる。
 雁首と竿の境目をくるくるとなぞるように舐め、唇を引っ掛けて上下に扱けば、カイジは腰をくねらせながらも、赤木自身を下履きからずるりと引き出す。
 嬌声とともに湿った吐息が自身にかかるのを感じながら、赤木はゴムのような張りのある亀頭を吸い上げ、ゆっくりと口内に出し入れする。
「あっ……あかぎ、さん……、んっ、ん……っ」
 ひっきりなしに喘ぎながら、カイジは赤木のモノに舌を這わせ、ちいさく口を開いてパクリと亀頭を咥え込む。
 拙いながらも必死に自分の口淫を真似ようとする健気さに、赤木の頬が緩んだ。

「カイジ……そこ、もっと舌使え、……そう、いいぜ……そのまま……」
「んっ……、ふ、ぁ……んぅ……」
 互いの勃起を舐めあう濡れた音と、じっくりと性の手解きをする赤木の低い声。それからカイジのくぐもった艶声が、静かな部屋いっぱいに響き渡る。

 裏筋を尖らせた舌でつうと舐め上げられ、カイジの背が快感に大きく仰け反る。
 犬のようにせわしなく呼吸しながら、猛った赤木のモノに舌先をつけ、亀頭の裏側にある窪みを同じようにまっすぐ舐め上げると、カイジの手の中で怒張がヒクリと揺れた。
 その反応に目を丸くして、カイジは赤木のモノにまじまじと見入る。
「……どうした? カイジ」
 急に止まってしまった手と舌を怪訝に思い、赤木が問いかけると、カイジは擽ったそうにちょっと笑った。
「赤木さんも、ココ……」
 そう言って、裏筋に唇を触れさせ、舌でつつきながらカイジは続ける。
「ん……っ、オレと、同じトコ……、きもちぃんだなって、思ったら、っは……ぁ、なんか……嬉しくて……」
 ぴくぴくと素直な反応を返す男根を、愛おしそうに両手で包み込んで愛撫するカイジの様子に、赤木は一瞬、沈黙した。

「……」
「っひぁ……っ!? あっ、んう……ッ!?」
 いきなり根本まですっぽりと口に含まれ、強過ぎる刺激にカイジは目を見開く。
 その上、乾いた大きな掌が敏感な尻をするりと撫でてきたので、カイジは堪らず困惑の声を上げた。
「ひ、あっ、赤木さん……っ! ふぁ、あっ、な、なにして……っ!?」
 根本から強く吸い上げられて声と体を跳ねさせながら、カイジは必死に言葉を紡ぐ。
 赤木はカイジのモノをいったん口から抜き、自分の指に唾液を絡めながら答えた。
「ん……? なにって……決まってるじゃねえか……」
「ふあぁ……ッ!?」
 濡れた人指し指を後孔にズブリと突き立てられ、カイジは衝撃に高く鳴き声を上げる。
「ココ慣らさねぇと、挿れられねぇだろうが……」
「あっ、あかぎさ、あっ、あっ……!」
 ずぷずぷとカイジの後孔を穿るように指先を出し入れしながら、赤木は性悪な笑みを浮かべてカイジの陰茎に舌を這わす。
「ほら……、ちゃんとお前の体を使って教えてやってんだから、同じこと、俺にやってみろって……」
「あっあっ、はぁ……んっ、」
「お前、俺のこと犯してぇんだろ……? だったら、こうして……」
「あっ! あ、ア、うぅ……ッ」
「挿れられるように、準備しねえとな……。いつも俺が、してやってるみたいに」
 赤木の言い分は最もだけれども、敏感な後ろの窄まりを容赦なく弄られているカイジには赤木のスラックスを下ろすことすら難しく、腰のあたりに手をかけたまま、ビクビクと体を痙攣させて卑猥な声を上げることしかできない。

 完全に動きの止まってしまったカイジを差し置いて、赤木は行為をどんどんエスカレートさせていく。
 徐々に深く第二関節まで差し込んでいった指を曲げ、中の粘膜をぐるりとなぞると、カイジの声がひときわ高くなる一点を見つけ出し、執拗にそこを嬲る。
「あっあっ、や、だっ、ソコばっか、いじんな……あぁ、ん……っ!」
 弱々しく拒絶を示すように首を横に振りながら喘ぐカイジの腿を軽く叩き、赤木は意地の悪い声で言った。
「こら、自分ばっかりよがってねえで、お前も早く、俺をナカで感じさせてくれよ」
「あっ……だって、んんっ、無理……っ、ふあぁっ……こ、こんなこと、されてたら……あぅっ、むりぃ……っ」
 涙混じりのカイジの訴えに、赤木はわざとらしくため息をつく。
「ったく……お前がやりたいって言いだしたことだろうが……言い訳してんじゃねぇぞ、カイジ」
「!! いっ……ああぁ……ッ!!」
 いつの間にか二本に増やされていた指で前立腺をグリグリと押しながら、先走りを垂れ流す自身をふたたび根本まで咥え込まれ、カイジは獣の咆哮を上げた。
「あっ、ぁ、ン、あかぎさ……だめ、それ、やめっ……!」
 切羽詰まった声を聞きながら、赤木は責めの手をより激しくする。
 ぐちゅぐちゅと音をたてて後孔を掻き回し、頭を大きく上下させて張り詰めた陰茎を口で扱けば、カイジは鼻にかかった高い声を上げ、爆発寸前だった自身から勢いよく精を迸らせた。

「ひぁ、あああっ……!!」
 ガクガクと体を震わせながら、カイジは赤木の腰に縋り付くようにして、すさまじい快感を耐えている。
 先ほどまでの激しさとは打って変わって、赤木は中の指でやさしくカイジの感じるところを撫でつつ、ゆるゆると頭を動かして射精を手助けしてやる。
「あぁ……あ……あかぎさ……」
 イっている最中に与えられる緩やかな刺激は意識が飛んでしまいそうなほど気持ちがよく、カイジは開きっぱなしの口から涎をだらだらと零れさせながら、赤木の愛撫にただ身を委ねていた。



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