revenge(※18禁)・3
「あ……あっ、ん……」
首筋のうすい皮膚に舌を這わされ、カイジはぴくぴくと体を痙攣させる。
こそばゆさにも似た、ゾクゾクと背筋を這いのぼる快感に身悶えながらも、カイジは赤木にされることを、しっかりと記憶に焼き付けようと奮闘していた。
肩を吸い、鎖骨を舐め、喉に唇を這わせて軽く吸い上げてから、赤木はカイジから離れる。
「胸は、あまり感じねえんだ」
うっすらと汗ばんだカイジの脇腹を撫でながら、赤木は言った。
「弄ろうとしてきた女もいたが、どうにも擽ったいだけでな……」
その言葉に、カイジはあからさまに表情を強張らせる。
赤木がそれなりに経験を積んでいることは、もちろんカイジにもわかりきっているはずなのだが、こんな風に話に出されると、やはり面白くはないらしい。
にわかに顔を曇らせるカイジに赤木は苦笑し、「ほら、交代だ」と裸の肩を叩いてやった。
カイジは黙ったまま、今されたことをなぞるように、赤木の白い膚へと愛撫を施していく。
舌と唇を精一杯大胆に動かし、カイジは赤木を責めた。
それはまるで、見えないなにかに張り合おうとでもしているかのような挙動だった。
最後に喉へと唇を滑らせ、カイジはそこに軽く歯を充てて噛みついた。
苛立ちをぶつけるようなその仕草に、赤木は喉を反らせたまま、くっくっと可笑しそうに肩を揺らす。
「なんだよ。ヤキモチか?」
「……べつに」
自分の方を見ないまま、ぶっきらぼうに吐き捨てるカイジに、赤木はやれやれと苦笑した。
「ほら、次。横になれ」
「……え?」
その言葉が耳に入った瞬間、むくれていたことも忘れ、カイジはきょとんとする。
「俺のこと、気持ちよくしてくれんだろ?」
「いや、あの……でも、」
いきなり横になれと言われ、戸惑いを隠せないカイジの太腿を軽く叩き、赤木は自分の足の上から退くように促した。
そして、自らベッドに寝転がると、スラックスのベルトに手をかける。
「あ……、赤木さん……?」
慌てた声を聞き流し、赤木は悠然と笑む。
静かな部屋にカチャカチャと金属音を響かせながら、バックルを外し見せつけるようにベルトを抜き取ると、その艶めかしい仕草と表情に息を飲んでいるカイジに向け、言い放った。
「来な、カイジ。……本当に気持ちいいのは、ここから、だろ?」
目を細め、密やかな声で誘ってやると、めくるめく官能の予感に大きく喉を上下させたあと、カイジはそろそろと赤木の方へ近づいた。
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