ふたたび、ホテルで(※18禁)・5




「ん、んぐ、ぅんっ……」

 アカギの足の間に蹲り、カイジはきつく目を閉じて男根をしゃぶっていた。

 フェラチオは何度もやらされたことがあるけれど、カイジにまったくやる気がないため、初めての夜から一向に上達していない。
 独特の匂いや味に対する耐性はかなり鍛えられてはいたが、そんなものこの先の人生においてクソの役にも立たないことは目に見えている。
 だからこそカイジは腹立たしく、舌遣いにも怒りが籠もって自然と乱暴になるのだった。

 そんなカイジをヘタクソと罵りながらも、アカギはフェラチオさせるのを止めなかった。
 挙げ句の果てにカイジの頭を押さえて喉奥を突いたり、自ら腰を振ったりと、まるでカイジの口をオナホのように扱う。
 どうやら性器に与えられる刺激よりも、涙や鼻水を垂らしながら、苦しげに睨みつけてくるカイジを上から眺めることに愉悦を感じているふしがあるようで、それに気がついてからカイジはますますこの行為を疎ましく思うようになったのだった。

「ヘタクソ。もう、いいよ」
 今日も今日とて、散々カイジを苦しませた挙句、アカギはそう言い放つ。
 噛み千切ってやろうか……、などと呪わしく思いながら、カイジは半勃ちのアカギのモノを口から抜いた。
 生理的な涙で滲む視界の中、テラテラと唾液で艶めかしく濡れ光るソレは、カイジにとって禍々しい凶器に他ならない。
 上がった息を整えつつ、吐き気を耐えて鍛えた男根から目を背けていると、
「ほら。四つん這いになって」
 緩く髪を引っぱって促され、カイジは舌打ちをひとつした。



「つくづく、お前ってヘンタイだよな」
 アカギを振り返り、カイジは唇を歪めてせせら笑う。
 獣の体勢で這い、アカギに尻を向けているという情けない状況を、すこしでも忘れようと必死なのだ。
 しかし、大きくスカートを捲り上げて尻を露わにされると、途端にカイジは冷静さを失う。
「お、おい、待っ……」
「なに? ……待てないよ。オレはヘンタイだから」
 くつくつと喉を鳴らしながら、アカギは肉付きのよいカイジの尻を鷲掴みにする。
 ストッキングの上から強く掌で揉みしだいたあと、うすい生地を持ち上げて左右に引き裂く。
 尻孔の周囲だけ露出させられ、カイジは羞恥に震えた。
 ただ、ソコを犯すためだけに破られたのだということを、生々しく感じてしまう。
 見る影もないほどビリビリに破られてしまった方が、まだマシだった。
 いっそ自ら脱ぎ去ってしまおうと、ストッキングのウエストにかけられたカイジの右手を、アカギは後ろから掴んで止める。
「は、離せっ……!」
「クク……一丁前に恥じらってるわけ? 可愛いとこあるじゃない」
 そして、ベッドサイドの引き出しに用意されていたローションの小袋を歯で破ると、中の液体をカイジの後孔の上にトロリと垂らした。
「ひ……っ」
 ヌルヌルした感触と冷たさに、カイジは思わず声を上げる。

 空になった袋を投げ捨て、アカギは人差し指で濡れた尻の割れ目をなぞり始めた。
 上から下までなんども往復され、窄まりにアカギの指が軽く引っかかるたび、カイジの背筋をゾクゾクしたものが這い上る。
「腰、揺れてるぜ?」
「!!」
「ヘンタイ」
 無意識に揺らめかせてしまっていた腰を撫でながら嘲笑われ、こみ上げる羞恥と悔しさにカイジは赤い顔で唇を噛み締める。
「う、るせ……この……、っぁあッ!」
 ずぶりと指を突き立てられて、カイジの言葉が意味を成さない嬌声に変わる。
「すごい声……指、増やすよ?」
「あ、ぁあ、っ、あっ」
「オレのも、すぐに挿れられそうだね」
 三本揃えた指でぐちぐちと音を立てて後ろを広げられ、カイジは目を白黒させて身悶える。
 体温で温もったローションが垂れ、ストッキングを濡らしながら太腿を伝う。
 その感触はカイジの興奮を誘い、また、徐々にいやらしいシミが広がっていくさまは、視覚からアカギの劣情を煽った。




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