ふたたび、ホテルで(※18禁)・4



 広々としたベッドはふかふかとやわらかく、こんな状況じゃなければいくらでも惰眠を貪れそうだと、カイジは惜しく思う。
 しぶしぶベッドへ寝転がったカイジの隣に、寄り添うようにアカギは体を沿わせた。
「ココ、透けてる」
「! っ……」
 ブラウスのうすい生地越しにうっすらと存在を主張している乳首をそろりと撫でられ、カイジは息を飲んで赤面する。
「んっ……や、やめろアホっ……」
 口では嫌がってみせるカイジだが、指の腹でクリクリと押しつぶされたり、摘まんで軽く引っ張ったりされると、ソコはあっという間に反応してちいさな粒のような尖りが勃ち上がってくる。

 アカギはクスリと笑うと、素直すぎるソコへと唇を寄せた。
「っく……」
 ブラウスの上から舌でつつき、転がす。
 唇を被せるようにして吸い上げられ、カイジは体をピクピクと震わせた。
 アカギが唇を離すと、唾液で濡れた部分だけ丸く生地が透け、屹立した乳首がよりクッキリと浮き出て見える。
「やらしい……」
「うるせー、死ねっ……!」
「クク……」
 そのまま、アカギは右手を下へと滑らせる。
 黒いスカートのスリットを割って中に手を差し入れられ、カイジは反射的に足をきつく閉じた。
 しかし男であるカイジがそんなことをしてもまったくの無意味で、
「こっちも勃ってる……」
 スカートの布を押し上げるほどに育った陰茎を指でなぞられ、己が体のあさましさにカイジは消え入りたくなる。

 アカギはカイジの太股を撫で回しながら、すこしずつスカートを捲り上げていく。
 恥ずかしい部分が徐々に露わにされていくことに言いようもない焦りを感じる一方で、わざと焦らすような手つきに感じてしまい、カイジはもぞもぞと落ち着かなさそうに身じろぎする。

 完全にスカートが捲り上げられると、そこにはストッキングの中で窮屈そうにしているカイジのモノがあった。
 さすがに下着までは衣装に含まれていなかったし、アメニティの女性用下着もサイズが合わないから、やむを得ず下穿きなしで直にストッキングを履いたのだが、肌色の薄いナイロン地に包まれた膨らみは、中途半端に隠されているせいで余計に生々しく、淫らに見えた。
 本人もその淫靡さには気がついているようで、忌々しげに唇を噛みつつもカイジの視線は己のモノに釘付けになっており、知らず知らずのうちに息が荒くなっているその様子に、アカギはほくそ笑む。

 ストッキングは脱がせないまま、すべらかな生地ごと握り込むようにして、アカギはカイジの陰茎を扱く。
「ぅあ、っ、や、め……!」
 途切れ途切れに制止するカイジの声に、明らかな艶が混ざり始める。
 ゆるゆると手を動かしながらふたたび胸を吸われ、カイジの体は否応なしに昂ぶらせられた。

 硬度を増した怒張にストッキングがぴんと引っ張られ、その頂点、大きくエラを張った亀頭部分の凹凸を、くっきりと象っている。
 さらに、官能を刺激されて零れ始めた先走りがストッキングにシミを作り、最初は鈴口が微かに湿っている程度だったのが、いつの間にか股間全体をしとどに濡らすほどになっていた。
 すると、湿り気を帯びたストッキングの生地が、ぴくぴくと痙攣するカイジのモノにぴったりと密着し、濡れた部分だけじわりと色が濃くなっていく。

 薄いストッキング一枚隔てただけなのに、抜き身を晒しているよりも、ずっと卑猥な光景だった。
 本当は目を背けたいのに雄の本能がそれを許さず、自身を食い入るように見つめては、火照った頬で生唾を飲み込んでいるカイジを眺め、アカギは手を止めた。
「自分ばっか愉しんでないで、オレのこともよくしてよ」
 こんなふざけたこと誰が愉しむかよ、とカイジは毒づこうとしたが、体を起こしたアカギがジーンズのベルトを外しているのに気がつくと、げんなりしてため息をついた。





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