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「華を織る」
05


 思わず荒げた声を清水に聞き付けられ、慌てて宮古は首を横に振ると自席に座り込んだ。
「‥‥」
 その横でにやにやと笑っている桜木を、無言で流し見した後。
「っ!?」
「‥‥それからこの箱は未処理分です。裁決をお願いします」
「み、みや、」
「い・い・で・す・ね?」
「は‥‥い」


 宮古から長靴で思い切り足の甲を踏み付けられた上、踵に強く力を込められた桜木は、降参です、と両手を挙げた。




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あきゅろす。
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