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「華を織る」
04
身体はもう万全なのに。
後は目を覚ますだけなのに。
「大丈夫。桜木はしぶとい奴ですから、直に目を覚ましますよ」
「そう‥‥ですね」
「信じて待ちましょう、あいつの強さを」
「‥‥ええ」
麻乃に向けてと言うよりも、自身に言い聞かせる様に繰り返す蒼川の言葉に、麻乃もまた頷く事しか出来なかった。
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